地球の内部構造:化学的組成と力学的性質から見た地球の層

📌 主なポイント
- ✓地球の内部構造は、化学的組成と力学的性質という二つの観点から分類される。
- ✓地殻は最も外側の層であり、海洋地殻と大陸地殻に大別される。
- ✓マントルは地球で最も厚い層であり、その対流がプレートテクトニクスを引き起こす。
- ✓核は固体の内核と液体の外核に分かれており、主に鉄とニッケルで構成されている。
地球の内部は、球状の層が幾重にも積み重なった構造をなしている。外側はケイ酸塩の固体からなる地殻であり、その下方に高い粘性を持つアセノスフェアおよびマントル、さらに粘性がはるかに低い液体の外核、そして中心部の固体である内核が続いている。

地球内部の構造に関する科学的理解は、地表の岩石の観察、火山活動によって深部からもたらされたマグマのサンプル分析、地球を通過する地震波の解析、重力および磁場の測定、さらには高温高圧下での実験など、多様な研究に基づいて構築されている。

層構造の分類と科学的背景
地球の構造は、大きく分けて化学的組成に基づく分類と、レオロジーなどの力学的性質に基づく分類の二通りで定義される。
| 地表からの深さ | 化学的層 | 力学的層 |
|---|---|---|
| 0–70 km | 地殻 | リソスフェア |
| 70–130 km | 上部マントル | アセノスフェア |
| 130–670 km | アセノスフェア | |
| 670–2890 km | 下部マントル | メソスフェア |
| 2890–5150 km | 外核 | 外核 |
| 5150–6360 km | 内核 | 内核 |
これらの層の境界や性質は、地震波が地球内部を伝播する際の屈折や反射のデータを計測することによって間接的に推察されてきた。S波は液体の層を通過しないため、外核の液相を特定する重要な手がかりとなった。




地殻とリソスフェア
地殻は地球の最外層であり、その厚さは地域によって異なりおよそ5から70キロメートルとされる。海底を形成する薄い海洋地殻は、玄武岩などの苦鉄質ケイ酸塩岩石で構成されている。一方、より厚い大陸地殻は、花崗岩などの珪長質岩石で構成されている。

地殻とマントルの境界には、地震波速度が急変するモホロビチッチ不連続面が存在する。最古の鉱物は約44億年前のものであり、地球が古くから固体の地殻を有していたことを示している。
マントル
マントルは深さ70キロメートルから2890キロメートルに及び、地球で最も厚い層を形成している。上部マントルと下部マントルに分かれており、鉄とマグネシウムに富むケイ酸塩岩石で構成されている。固体ではあるが、高温により非常に長い時間をかけて流動し、そのマントル対流がプレート運動を引き起こす熱源となっている。
核
地球の中心部に位置する核は、半径約1220キロメートルの固体である内核と、その外側を取り囲む液体の外核に分けられる。核の大部分は鉄とニッケルで構成されており、液体の外核における対流がダイナモ理論を通じて地球の磁場を生み出している。
よくある質問
地球の内部はどのような層に分かれていますか?
地殻とマントルの違いは何ですか?
地球の磁場はどのようにして発生していますか?
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参考文献
- A. M. Dziewonski, D. L. Anderson (1981). "Preliminary reference Earth model". Physics of the Earth and Planetary Interiors.
- 地質調査総合センター. 地球の構造.