東ヨーロッパの地理的および歴史的区分

📌 主なポイント
- ✓東ヨーロッパは、ヨーロッパの東部地域を指し、通称「東欧」と呼ばれる。
- ✓狭義ではロシア(ウラル山脈以西)、ウクライナ、ベラルーシの3カ国を指す。
- ✓国際連合の統計局では10カ国を東ヨーロッパに分類している。
東ヨーロッパ(ひがしヨーロッパ、英: Eastern Europe、露: Восточная Европа)は、ヨーロッパの東部地域を指す言葉である。通称として東欧(とうおう)とも呼ばれる。この地域はヨーロッパの中でも特に民族構成が複雑であり、多様な文化や宗教が混在している。

冷戦期においては、いわゆる「東側諸国」を指す政治的な意味合いで使われることもあった。東欧という概念の範囲や定義は、地理的要因、歴史的背景、国際機関の分類方法などによって異なる。
地理的・文化的な分類
東ヨーロッパの範囲については、狭義の定義から広義の定義まで複数の見解が存在する。
狭義の東ヨーロッパ
最狭義には、ロシア(ウラル山脈以西)、ウクライナ、ベラルーシの3カ国を指す。これらの地域にはかつてキーウ・ルーシなどのルーシの国々が誕生し、やがてロシア帝国の一部となり、ロシア革命を経てソビエト連邦のヨーロッパ部分を構成した。ソ連崩壊後は独立国家共同体(CIS)が形成されている。

広義の東ヨーロッパとソ連型社会主義圏
広義には、かつて存在したヨーロッパのソ連型社会主義圏の国々を総称して東欧と呼ぶ場合がある。現在でも国際連合の統計局では、これらの国々を「東欧」の範疇に含めている。しかし近年では、国々の政治的・経済的な移行にともない、「中欧」や「中東欧」という区分が用いられることも増えている。

国際連合による分類
国際連合の世界地理区分における東ヨーロッパには、以下の10カ国が含まれる。
また、事実上独立した地域として「沿ドニエストル」が含まれる場合がある。

冷戦時代の東欧
冷戦期において、ワルシャワ条約機構に加盟していた多くの国々が「東側諸国」および広義の「東ヨーロッパ」として扱われた。これにはソビエト連邦をはじめ、チェコスロバキア、ドイツ民主共和国(東ドイツ)、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリア、ポーランドなどが含まれる。一方で、アルバニアのように途中でワルシャワ条約機構を脱退した国や、ユーゴスラビアのように一度も加盟しなかった国も存在した。