日本の歴史・地理

江戸時代後期の地誌『江戸名所図会』の成立と構成

江戸時代後期の地誌『江戸名所図会』の成立と構成
江戸時代後期に刊行された『江戸名所図会』の成立過程、構成、および長谷川雪旦による挿図の特徴について詳しく解説します。

📌 主なポイント

江戸名所図会』(えどめいしょずえ)は、江戸時代後期の1834年(天保5年)および1836年(天保7年)に刊行された江戸の地誌であり、絵入りの名所案内です。神田の町名主であった斎藤長秋、莞斎、月岑の3代にわたって執筆され、画家・長谷川雪旦による鳥瞰図を用いた精緻な挿図とともに高く評価されています。

成立の経緯

神田の町名主であった斎藤長秋が京都の名所図会に刺激を受けて寛政期に編纂を開始しました。1798年(寛政10年)に出版許可を得たものの、翌年に長秋が病死したため、婿養子の莞斎が郊外分の追補や長谷川雪旦への画の依頼を進めました。その後、1818年(文化15年)に莞斎が死去した後は月岑に引き継がれ、最終的に前半の1から3巻が1834年(天保5年)に、後半の4から7巻が1836年(天保7年)に刊行されました。

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参考文献

  1. 北区飛鳥山博物館「不動の滝跡」
  2. 鈴木棠三・朝倉治彦『江戸名所図会(六)』角川文庫、1968年2月。
  3. 国文学研究資料館「『江戸名所図会』 - 古典に親しむ」