気象学
相当温度の定義と気象学における役割

気象学における相当温度(そうとうおんど)の定義、水蒸気の潜熱の影響、算出に関する基礎知識を解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓相当温度は空気塊に含まれる水蒸気の潜熱を考慮した温度概念である。
- ✓水蒸気が凝結する際に放出される潜熱が空気の温度に付加されるものとして扱われる。
- ✓気象学や雲物理学の分野で大気の熱力学的な状態を分析するために用いられる。
相当温度(そうとうおんど、英: equivalent temperature)とは、気象学および大気熱力学において、空気塊の断熱上昇や下降に伴う熱の変化を考察する際、その空気塊に含まれる水蒸気の潜熱の影響を気温に換算して包含した温度のことである。
概要と原理
大気中には、海洋や地表から蒸発した水蒸気が含まれている。水が蒸発する際には周囲の空気から熱が奪われ、逆に水蒸気が凝結して水滴や氷晶になる際には周囲の空気に熱(潜熱)が放出される。この蒸発熱や凝縮熱としてやり取りされる熱量は、空気塊の見かけ上の温度変化に影響を与える。

単位質量あたりの乾燥空気の温度を $T$、混合比を $r$ としたとき、相当温度 $T_e$ は水蒸気の潜熱と乾燥空気の比熱を用いて表現される。

算出における要素
実際の気象計算や雲物理学においては、単純な近似式だけでなく、潜熱の正確な温度依存性を計算するための式や、上空の低圧空気の状態を基準気圧に換算するための熱力学的補正が必要となる。
よくある質問
相当温度とは何ですか?
空気塊が持つ水蒸気の潜熱の影響を気温に含めて評価するための気象学上の温度です。
相当温度にはどのような要素が関係しますか?
空気の温度(気温)、水蒸気の混合比、および潜熱や比熱に関する値が関係します。
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参考文献
M K Yau and R.R. Rogers, Short Course in Cloud Physics, Third Edition, Butterworth-Heinemann, 1989.
J.V. Iribarne and W.L. Godson, Atmospheric Thermodynamics, D. Reidel Publishing Company, 1973.
J.V. Iribarne and W.L. Godson, Atmospheric Thermodynamics, D. Reidel Publishing Company, 1973.