歴法
エチオピア暦:構造と特徴
エチオピアで広く使用されているエチオピア暦の構造、月名、閏年の仕組み、グレゴリオ暦との違いについて詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓エチオピア暦は古代エジプトの暦法に由来するコプト暦を基礎としている。
- ✓1年は12の月(各30日)と、5日または6日の追加日から構成される。
- ✓4年に1度の閏年は例外なく適用され、年末に6日目が挿入される。
エチオピア暦(エチオピアれき、アムハラ語: የኢትዮጵያ ዘመን አቆጣጠር)は、エチオピアおよびエリトリアにおいて主に使用されている独自の暦法である。エチオピア正教会や東方典礼カトリック教会、コプト正教会などに所属するキリスト教徒の間では、宗教的な教会暦としても用いられている。
暦の構造と特徴
古代エジプトの暦法に由来するコプト暦を基礎としており、1年が12の月で構成されている点は共通している。各月は一律30日であり、その後に5日または6日の追加日(エパゴメレ)が挿入されるため、実質的に13の月が存在するかのような構造を持つ。
ユリウス暦と同様に、例外なく4年に1度の閏年を取り入れている。ただし、ユリウス暦のように2月に閏日を設けるのではなく、1年生の末尾(パグメの月)に6日目の追加日を挿入する形式をとっている。
新年と祝祭
エチオピアの新年はウンコタタシと呼ばれ、ゲエズ語では新年祭(Ri'se Awde Amet)と称される。通常はグレゴリオ暦の9月11日に相当し、閏年の翌年にあたる年は9月12日となる。
閏年の周期と福音書記者
4年周期の閏年は、伝統的に4人の福音書記者の名前に関連付けられている。6日の追加日がある年は「ルカの年」とされ、その後の各年はヨハネ、マタイ、マルコの順に割り当てられている。
月の一覧
エチオピア暦の各月の名称(アムハラ語表記)はゲエズ語に由来しており、コプト暦の月に対応している。
- マスカラム(መስከረም)
- テクムト(ጥቅምት)
- フダル(ኅዳር)
- タフサス(ታኅሣሥ)
- トルウ(ጥር)
- ヤカテイト(የካቲት)
- マガビット(መጋቢት)
- ミヤズヤ(ሚያዝያ)
- グンボット(ግንቦት)
- サネ(ሰኔ)
- ハムレ(ሐምሌ)
- ナハセ(ነሐሴ)
- パグメ(ጳጐሜን/ጳጉሜ)
よくある質問
エチオピア暦の新年はいつですか?
通常はグレゴリオ暦の9月11日ですが、閏年の場合は9月12日になります。
エチオピア暦に13月はありますか?
公式に13番目の月があるわけではありませんが、12の月の後に5日または6日の追加日(パグメ)が挿入されるため、実質的に13の月が存在するように構成されています。
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参考文献
C.F. Beckingham and G.W.B. Huntingford, The Prester John of the Indies, Cambridge University for Hakluyt Society, 1961; Friedrich Karl Ginzel, Handbuch der mathematischen und technischen Chronologie, 1906-1914.