気象・文化

夕方における気象と文化的背景

夕方における気象と文化的背景
日没前後の時間帯である夕方の定義や、天文学的現象、生物の生態変化、気象庁の予報用語における位置づけについて解説します。

📌 主なポイント

  • 夕方は、明るい昼から完全に夜へと移行する日没前後の時間帯を指す。
  • 気象庁の予報用語において、「夕方」は季節の日没時刻に関わらず15時から18時までと定義されている。
  • 18時から21時までの時間帯は、2007年の予報用語改正により「夜のはじめ頃」と呼ばれている。

(ゆう、ゆうべ)は、1日のうち太陽が沈んで暗くなる時間帯を指す言葉です。明るい昼間から徐々に暗くなり、完全に夜へと移り変わる境界の時期にあたり、朝の反対に位置する概念として用いられます。

夕暮れ時の空の様子
夕暮れ時の空の様子

言葉の定義と文化的背景

夕方を表す言葉には、「夕方」「暮れ」「黄昏」「晩」「日暮れ」などがあります。また、漢語表現として「夕(セキ)」「暮(ボ)」「昏(コン)」「晩(バン)」などが用いられます。

古来より、夕方の深まる暗闇は1日の活動の終わりを告げるとともに、人の不安をかき立てる時間としても意識されてきました。これに関連する表現として「逢魔時(おうまがとき)」や「黄昏時(たそがれどき)」があり、「誰そ、彼」という言葉に由来するとされています。

夕暮れに染まる空
夕暮れに染まる空

天文学および生物との関連

太陽が地平線に近づくと夕焼けが発生し、西の空には赤や橙、黄などの色彩が現れます。日没後も大気による太陽光の散乱によってしばらくは明るさが残り、この薄明の時間帯の一部はマジックアワーとも呼ばれます。また、空に最初に見える星は一番星と呼ばれ、金星が位置している場合は宵の明星とも称されます。

生物の活動においても、夕方は昼行性と夜行性の生物が入れ替わる重要な節目となります。鳥類がねぐらに戻り、コウモリが活動を始めたり、植物の挙動に変化が見られたりするなど、自然界の環境変化が生じる時間帯です。

夕暮れ時の海景
夕暮れ時の海景

気象庁の予報用語における位置づけ

気象庁の天気予報などでは、混乱を防ぐために明確な時間細分が定義されています。予報用語としての「夕方」は15時から18時までの時間を指しており、季節によって変動する実際の日没時刻とは必ずしも一致しません。

また、18時から21時までは「夜のはじめ頃」と定義されています。この用語は、かつて用いられていた「宵のうち」という表現の解釈に幅があったことから、2007年(平成19年)の予報用語改正によって改められたものです。

よくある質問

気象庁の予報用語における「夕方」は何時ですか?
気象庁の予報用語では、季節による日没時間の変動に関わらず、15時から18時までの時間帯を「夕方」と定義しています。
「夜のはじめ頃」という予報用語はいつ導入されましたか?
2007年(平成19年)3月29日の気象庁予報用語の改正によって、「宵のうち」に代わる用語として導入されました。
黄昏時(たそがれどき)の由来は何ですか?
「そこにいる彼は誰だろう、よく判らない」という薄暗い夕暮れの状況を表す「誰そ、彼」という言葉に由来しています。

関連記事

薄明マジックアワー夕食夜景

参考文献

  • 和書『1日の時間細分図(府県天気予報の場合)』気象庁
  • 和書『時に関する用語』気象庁
  • 和書『予報用語の改正について 平成19年3月29日』気象庁