通信工学

フィーダー線の技術と概要

アンテナの給電線として使用されるフィーダー線の構造、種類、使用方法、および同軸ケーブルとの違いについて詳しく解説します。

📌 主なポイント

  • フィーダー線は送信機・受信機とアンテナの間で高周波電力を伝送するための給電線である。
  • 平衡型のフィーダー線は平行線路や平行二線式給電線とも呼ばれる。
  • 現代では、周波数帯域の対応力や価格面から同軸ケーブルが主流として使用されている。

フィーダー線(フィーダーせん)とは、無線通信におけるアンテナの給電線のことである。送信機または受信機とアンテナが離れている場合に、高周波電力を伝送するために用いられる。

平衡型のフィーダー線

平行線路、平行二線式給電線とも呼ばれる。平衡型のフィーダー線は2本の導線の電位が平衡(アースに対して条件が同じ)であるため、接地型アンテナなど不平衡(アースに対して電位の条件が非対称)の負荷に対してはバランを介して接続する。

使用方法

  • 損失を少なくするため、最短距離で配線することが重要である。
  • リボンフィーダーの場合、壁や柱などに線を固定する際に金属製のステップルなどを使って取り付けると電磁界を乱す可能性があるため、金属以外の取り付け具を用いるか、ポリエチレン部分を固定するのが望ましい。
  • フィーダー線を用いて折り返しダイポールアンテナを作ることができる。FMラジオ放送の受信用、およびアマチュア無線用の簡易アンテナとして用いられる。

同軸ケーブルとの関係

リボンフィーダーやめがねフィーダーの用途においては、現在ではどちらの周波数帯域にも対応しかつ安価になった同軸ケーブルが主流として用いられている。これらのフィーダーを同軸ケーブル用端子に接続できるようバランを内蔵し変換するアダプターも存在する。

よくある質問

フィーダー線とは何ですか?
送信機または受信機とアンテナの間で高周波電力を伝送するために用いられる給電線のことです。
平衡型のフィーダー線の特徴は何ですか?
2本の導線の電位が平衡であるため、不平衡の負荷に対して接続する際にはバランを介する必要がある点です。

関連記事

給電線同軸ケーブル

参考文献

アンテナ工学ハンドブック(第1版)電子通信学会編 235ページ / 電波辞典(第2版)郵政省電気通信局電波部監修 210ページ