単位系

フィート(長さの単位)の定義と歴史

フィート(長さの単位)の定義と歴史
ヤード・ポンド法における長さの単位「フィート」の国際フィートとしての定義、歴史的背景、測量フィートの変遷、および日本国内での法的な位置づけを解説します。

📌 主なポイント

  • 1国際フィートは正確に 0.3048 メートルである。
  • 1フィートは12インチであり、3フィートで1ヤードとなる。
  • アメリカ合衆国では測地測量において米国測量フィートが用いられてきたが、2022年末をもって原則として廃止された。
  • 日本では計量法の規定により、航空分野などの限定された用途に限り、当分の間法定計量単位とみなされている。

フィート(英語: feet、単数形: foot、日本における計量法上の表記:フート又はフィート、漢字表記:呎)は、ヤード・ポンド法における長さの単位である。現在では国際的な合意に基づき、「国際フィート」が広く用いられており、正確に0.3048メートルと定義されている。

定義と換算

1フィートは12インチであり、3フィートが1ヤードに相当する。国際フィートの正確な値は 0.3048 m であり、SI単位系や他の伝統的な単位系との間で厳密に換算される。

歴史的背景

フィートは、元々人間の足の大きさに由来する身体尺であるとされている。ヨーロッパの諸文化において足の長さを基準とする長さの単位が使用されており、その最も古い記録はシュメールに見出される。古代ローマ帝国では、ギリシャやエジプトの単位を取り入れた独自のフィートが採用された。

近代に入り度量衡の標準化が進められる中で、イギリスのフィートとアメリカのフィートの間にはわずかな差異が存在していた。測定精度の向上に伴いこの差異が問題視されるようになり、1958年にアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの6カ国の協定によって、1959年7月1日以降はその長さを正確に 0.3048 メートルと定める「国際フィート」が発足した。

測量フィートの変遷

1959年に国際フィートが制定された後も、アメリカ合衆国では測地測量の成果を継続するため、従来の定義に基づく「米国測量フィート」(1200 / 3937 メートル、約 0.3048006096 m)が使用され続けた。しかし、アメリカ国立測地測量局(NGS)とアメリカ国立標準技術研究所(NIST)は測量フィートを廃止する方針を進め、2022年末をもってその公式な使用を終了し、国際フィートへ統一する移行措置が取られた。

日本における法的位置づけ

日本では、計量法においてヤード・ポンド法の単位の使用は原則として制限されている。ただし、航空機の運航、航空に関する取引や証明、および輸入商品などの特定の限定された範囲に限り、当分の間、法定計量単位とみなす特例が設けられている。また、JIS規格などにおいては「フート」の語が用いられることもある。

よくある質問

1フィートは何メートルですか?
国際フィートの定義では、正確に 0.3048 メートルです。
フィートとフートの表記の違いは何ですか?
英語の単数形は foot(フートまたはフット)ですが、日本の計量法およびJIS規格では「フート又はフィート」と定められており、慣習的に長さの単位としては「フィート」が広く使われています。
日本国内でフィートの使用は認められていますか?
原則として日本の計量法ではヤード・ポンド法単位の取引での使用は禁止されていますが、航空機の運航や関連する取引などの特定の分野においては、当分の間法定計量単位とみなす例外規定があります。

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ヤード・ポンド法メートルインチヤード計量法

参考文献

  • 計量単位令 - e-Gov法令検索
  • 経済産業省産業技術環境局計量行政室「計量法における単位規制の概要」
  • JIS Z 8000-3:2014 量及び単位−第3部:空間及び時間