日本の政治史
明治23年 第1回衆議院議員総選挙の概要と歴史的意義

1890年(明治23年)7月1日に実施された、日本史上初の公選による衆議院議員総選挙について解説します。選挙制度、有権者資格、党派別の結果を詳述。
📌 主なポイント
- ✓実施日:1890年(明治23年)7月1日
- ✓有権者資格:直接国税15円以上を納税する満25歳以上の男性日本国民
- ✓投票率:93.91%
- ✓第1党:立憲自由党(130議席)
第1回衆議院議員総選挙は、1890年(明治23年)7月1日に執行された、日本史上初めての公選による衆議院議員総選挙である。1889年(明治22年)に公布された大日本帝国憲法および衆議院議員選挙法に基づき、帝国議会の開設に向けて実施された。
選挙の背景と制度
本選挙は、自由民権運動や大同団結運動を経て形成された各政治勢力が、議会開設を目前にして初めて国民の信を問う場となった。選挙制度は小選挙区制(一部2人区制)を採用しており、有権者には直接国税15円以上を納税する満25歳以上の男性日本国民という制限が設けられていた。当時の有権者数は45万872人であった。
選挙結果と勢力図
選挙の結果、民党側が吏党側を上回る議席を獲得し、政府との対立構造が明確となった。主要な党派別の獲得議席数は以下の通りである。
この選挙は、日本における近代的な政党政治の出発点として位置付けられている。
選挙データ
総選挙の投票率は93.91%を記録し、当時の高い関心を示している。なお、北海道および沖縄県には当時、衆議院議員選挙法が適用されず、有権者は存在しなかった。
よくある質問
第1回衆議院議員総選挙はいつ行われましたか?
1890年(明治23年)7月1日に実施されました。
誰に投票権がありましたか?
満25歳以上の男性日本国民で、直接国税を15円以上納税している者に選挙権が与えられていました。
当時の選挙制度はどのようなものでしたか?
小選挙区制を基本とし、一部で2人区制が採用されていました。
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参考文献
- 富田信男「衆議院議員総選挙の史的分析(一) 明治・大正期」『選挙研究』第1巻、日本選挙学会、1986年。
- 稲田雅洋『総選挙はこのようにして始まった : 第一回衆議院議員選挙の真実』有志舎、2018年。
- 『官報』第2297号、明治24年2月28日。