フランス・フランの歴史と制度

📌 主なポイント
- ✓フランス・フランは1360年に国王ジャン2世の金貨発行に始まった。
- ✓1795年に十進法の法定通貨として正式に制定された。
- ✓1999年1月のユーロ導入を経て、2002年2月に法定通貨としての役割を終えた。
- ✓対ユーロの交換レートは1ユーロ=6.55957フランに固定された。
フランス・フラン(フランス語: Franc français)は、かつてフランス共和国で流通していた法定通貨である。
概要
フランス本土のほか、モナコやアンドラなどで通用していた。米ドルやドイツマルクなどと並び、主要な国際通貨のひとつであったが、欧州単一通貨ユーロの導入に伴い、2002年までに通貨としての役割を終えた。
通貨記号は₣、FF、またはFと表記され、ISO 4217のコードはFRFである。補助単位としてサンチーム (centime) が使われ、歴史的にはドゥシーム (decime) も存在した。
歴史
草創期
フランは1360年に当時の国王ジャン2世が発行した金貨に端を発する。「フラン」の名称は、ラテン語の「Johannes Dei Gratia Francorum Rex(神の恩寵によるフランクの王ジャン)」に由来し、その価値は当時の通貨であるトゥールポンドと同一に定められた。
フランス革命後と金本位制
1795年、国民公会によってフランは十進法に基づく法定通貨として正式に制定された。1803年には金貨「フラン・ジェルミナル」が発行され、金銀複本位制が確立された。その後、フランスは1865年に成立したラテン通貨同盟(LMU)の創立メンバーとなり、1873年には完全金本位制に移行した。
大戦期とインフレーション
第一次世界大戦の勃発により金本位制を離脱して以降、戦費やインフレの影響でフランの価値は大幅に下落した。第二次世界大戦中にはドイツの占領下で衛星通貨として扱われ、戦後もブレトン・ウッズ体制のもとで数回の切り下げを経験した。
新フランの導入とユーロへの移行
1960年1月、1/100のデノミネーションが実施され、100旧フランを1とする「新フラン」が導入された。その後、1992年のマーストリヒト条約に基づきユーロの導入が決定され、1999年1月1日より対ユーロの固定レートが1ユーロ=6.55957フランと設定された。2002年2月17日をもって、フランス・フランは法的な流通期間を終了した。