気象学
不快指数の解説と気象学における利用

不快指数(温度湿度指数)の定義、計算方法、体感との関係、歴史的背景について解説する百科事典記事です。
📌 主なポイント
- ✓不快指数は1957年にアメリカの気象学者アール・C・トムによって発表された。
- ✓気温と湿度を基に計算される温熱指標の一つである。
- ✓日本人の場合、不快指数が85になると約93%の人が不快感を覚えるとされている。
不快指数(ふかいしすう、英語: discomfort index または temperature-humidity index, THI)とは、夏季を中心とした蒸し暑さを数量的に表すための温熱指標の一つである。

この指標は、アメリカ合衆国の気象学者であるアール・C・トム(Earl Crabill Thom)が1957年に発表したものであり、計算が比較的容易であることから日本を含む各地で夏季の気象や生活環境の目安として利用されてきた。
定義と計算方法
不快指数の算出には気温と湿度が用いられ、発表当初からいくつかの計算式が提案されている。



不快指数と体感の関係
算出された数値と、一般的な人が感じる体感の対応関係は以下の通りである。
- 50未満: 寒くてたまらない
- 50〜55: 寒い
- 55〜60: 肌寒い
- 60〜65: 何も感じない
- 65〜70: 快適
- 70〜75: 不快感を持つ人が出始める
- 75〜80: 半数以上が不快に感じる
- 80〜85: 全員が不快に感じる
- 85以上: 暑くてたまらない
日本人の場合、不快指数が85に達すると約93%の人が暑さによる不快感を覚えるとされている。ただし、実際の体感温度は気温と湿度だけでなく、日射や風速などの要素にも左右されるため、不快指数が常に個人の体感と完全に一致するわけではない。
よくある質問
不快指数とは何ですか?
夏季の蒸し暑さを気温と湿度を基に数値化した温熱指標です。
不快指数を考案したのは誰ですか?
アメリカ合衆国の気象学者アール・C・トム(Earl Crabill Thom)が1957年に発表しました。
不快指数がいくつ以上で不快に感じる人が出始めますか?
不快指数が70〜75を超えると不快感を持つ人が出始め、75以上で半数以上が不快に感じるとされています。
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参考文献
- Temperature–humidity index | meteorological measurement | Britannica.com
- Thom, Earl Crabill (1959). “The Discomfort Index.” Weatherwise 12: 57-60.
- 木内豪「屋外空間における温冷感指標に関する研究」『天気』第48巻第9号、2001年、661-671頁。