福島釉薬株式会社の概要と陶芸材料流通における歴史
📌 主なポイント
- ✓福島釉薬株式会社は広島県呉市安浦町に本社を置く非公開企業である。
- ✓陶芸用釉薬、粘土、陶芸設備、道具などを取り扱い、通信販売や教育機関への教材供給も行っている。
- ✓かつては鹿児島県日置市美山地区に営業所を置き、薩摩焼産地における材料供給や窯の修繕などの支援を行っていたが、2022年3月に撤退した。
- ✓製品である上仁清粘土などは、鹿児島県工業技術センター等の公的研究機関における陶磁器研究の試料としても使用された実績がある。
福島釉薬株式会社(ふくしまゆうやく、法人情報上の読み:ふくしまちゅうやく)は、広島県呉市安浦町に本拠を置く、陶芸用の釉薬や粘土、各種陶芸材料、陶芸設備を取り扱う企業である。
事業内容と製品
同社は陶芸制作に欠かせない調合済みの釉薬や各種粘土、ろくろ、陶芸窯といった設備・道具に至るまで幅広く取り扱っている。流通する釉薬製品には、白釉、氷裂青磁釉、氷裂貫入釉、緑マット釉、藤色マット、火色焼〆釉などがあり、焼成温度や酸化焼成・還元焼成への適否、施釉の厚さ、水量の目安といった制作上の詳細な調整情報が付されて流通している。また、教育機関における図画工作の教材として粘土や釉薬の調達先としても利用されているほか、公的機関による電気窯の調達実績なども確認されている。
南九州の陶芸産地における流通と営業拠点
福島釉薬は、薩摩焼の産地である鹿児島県を中心に、窯元や陶芸家への直接的な材料供給を行ってきた。かつては鹿児島県日置市美山地区に営業所を構えており、地域の窯元を巡回して注文の配達や窯の修繕支援など、技術的な結びつきを持つ流通業者として機能していた。
しかし、近年の窯元数の減少などに伴い、美山地区にあった営業所は2022年3月に撤退となった。この営業所の撤退により、それまで地域内で調達できていた土や釉薬を県外から取り寄せる必要が生じるなど、地域の資源調達サイクルに影響を与えた事例として、地域の教育研究機関の報告書等に記録されている。
公的研究機関における利用
同社が供給する陶磁器原料は、地域の公的研究機関における陶磁器関連の研究や実験の比較試料としても用いられてきた。鹿児島県工業技術センターの公開している研究報告や発表会予稿集において、白薩摩焼の微細貫入釉薬に関する研究の比較試料や、炭酸ガスレーザーを用いた陶磁器材料の切断加工条件を検討する際の被加工材として、同社製の上仁清粘土が使用された実績が確認されている。
よくある質問
福島釉薬株式会社の本社所在地はどこですか?
どのような製品を取り扱っていますか?
鹿児島の営業所は現在どうなっていますか?
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参考文献
薩摩焼|職人|生涯を添い遂げるマグ - Wired Beans
福島釉薬殿の釉薬や原料を販売します。 - 株式会社成和陶材
令和5年度事業報告書 - 鹿児島大学「鹿児島の近現代」教育研究センター
古薩摩の微細貫入釉薬に関する研究 - 鹿児島県工業技術センター
炭酸ガスレーザーを用いた陶磁器材料の切断加工に関する研究 - 鹿児島県工業技術センター
つくってみよう!自分だけの陶器 - 吉川和生(広島大学)