社会
街宣車および宣伝車両の概要と分類

街宣車や広告宣伝車、選挙運動車など、拡声器や看板を搭載した車両の役割と日本における規制、歴史的背景を解説します。
📌 主なポイント
- ✓広告宣伝車は、看板や模型を搭載したり、車体をラッピングして商業広告を行う車両である。
- ✓選挙運動車(選挙カー)は公職選挙法により、使用期間や走行中の放送内容に厳格な制限が課されている。
- ✓右翼街宣車は主張を訴えるために使用されるが、騒音問題から多くの自治体で拡声機暴騒音規制条例による制限を受けている。
- ✓ディーゼル車排出ガス規制の影響により、街宣車両は大型バスからワンボックスカーやマイクロバスへ小型化する傾向がある。
街宣車や広告宣伝車は、拡声器や看板、装飾などを施し、特定の主張や広告を公衆に向けて発信する目的で使用される車両の総称です。その用途は商業的な宣伝から政治活動、選挙運動まで多岐にわたります。
広告宣伝車
商業目的で使用される車両は、店舗の告知や商品の宣伝、イベントの周知などに用いられます。荷台に模型や看板を搭載したものや、車体全体をラッピングフィルムで覆った「アドトラック」などが代表的です。これらの車両は、音楽やアナウンスを流しながら繁華街などを走行することで、視覚的・聴覚的な広告効果を狙います。

政治宣伝車と選挙運動車
政治団体や政党が使用する車両は、街頭演説の告知や機関紙の宣伝などを行います。特に公職選挙の期間中に使用される車両は「選挙カー」と呼ばれます。
選挙運動車
日本の公職選挙法に基づき、候補者の氏名や所属政党名、政策のキャッチフレーズを連呼するなどの活動を行います。使用期間や時間帯には厳格な制限があり、オープンカーの使用は禁止されています。また、道路交通法により、運転者以外のシートベルト着用義務が免除されるなどの特例が設けられています。


右翼街宣車
右翼団体が自己の主張を訴えるために使用する車両です。黒や灰色、オリーブドラブなどで塗装され、団体名やスローガン、菊紋、日章旗などを掲げるのが特徴です。スピーカーから大音量で主張や軍歌を流すことがあり、騒音公害が問題視されることもあります。これに対し、多くの自治体では「拡声機暴騒音規制条例」を制定し、音量や使用方法を制限しています。
かつては大型の観光バスを改造した車両が多く見られましたが、ディーゼル車排出ガス規制の影響により、近年ではハイエースやキャラバンといったワンボックスカーや、小型のマイクロバスが主流となっています。



よくある質問
選挙カーで走行中に流せる内容に制限はありますか?
はい。公職選挙法により、走行中に流せる内容は候補者名、所属政党名、および政策のキャッチフレーズの連呼に限られています。
右翼街宣車の騒音はどのように規制されていますか?
多くの自治体が「拡声機暴騒音規制条例」を制定しており、音量や使用時間、場所を制限しています。また、広島県のように威嚇的な行為そのものを規制する条例を設けている地域もあります。
選挙運動車はシートベルトの着用義務がありますか?
道路交通法により、選挙運動車については運転者以外の同乗者のシートベルト着用義務が免除されています。
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公職選挙法道路交通法ラッピング広告騒音公害
参考文献
- 公職選挙法(昭和25年法律第100号)
- 道路交通法(昭和35年法律第105号)
- 各自治体 拡声機暴騒音規制条例