物理学・化学
ガス(気体・用語)の概要と分類

ガス(気体)の語源や定義、形状および性質による分類、派生的な用語について解説する百科事典記事です。
📌 主なポイント
- ✓ガスの語源は、フランドルの医師ヤン・ファン・ヘルモントがカオス(混沌)の発音をもとに使い始めたことにある。
- ✓日本語では「瓦斯」という当て字が使われてきた歴史がある。
- ✓形状による分類として、圧縮ガス、液化ガス、溶解ガスがある。
ガス(英語: gas)とは、物質の三態の一つである気体を指す言葉である。また、特定の性状を持つ気体や、それに由来する様々な概念や用語としても用いられる。日本語では当て字として「瓦斯」と表記されることもある。
語源と歴史
「ガス」という用語の語源は、古代ギリシャ語の「カオス(混沌)」のフランドル風の発音に由来するとされている。17世紀に気体を研究したフランドルの医師・化学者であるヤン・ファン・ヘルモントが、気体を表現するためにこの言葉を使い始めたのが初めである。

日本においては、江戸時代末期から明治時代以降の文献に見られるようになり、『西洋道中膝栗毛』などの作品にも「瓦斯の光に…」といった表現で登場する。
ガスの分類
ガスは、その物理的な形状や化学的な性質によっていくつかの種類に分類される。
形状による分類
- 圧縮ガス:酸素、窒素、アルゴンなどのように、常温で圧力を加えて圧縮された状態の気体。
- 液化ガス:液化石油ガス(LPガス)や炭酸ガス(二酸化炭素)のように、冷却や加圧によって液化した状態で保管・供給される気体。
- 溶解ガス:溶解アセチレンなどのように、溶剤に溶解させた状態で容器に充填されるガス。
性質による分類
- 可燃性ガス:空気中で燃焼する性質を持つガス。
- 支燃性ガス:他の物質の燃焼を助ける性質を持つガス。
- 不活性ガス:化学的に比較的安定しており、他の物質と容易に反応しないガス。
- 毒性ガス:人体に対して毒性や有害性を持つガス。
気体以外の「ガス」と呼ばれるもの
気体のガスから派生した言葉や、まったく異なる由来を持つ同音の言葉が存在する。
- FC東京:日本のプロサッカークラブ。親会社が東京ガスであったことに由来し、通称として「ガス」と呼ばれることがある。
- ガス抜き:心理的な不満やストレスを解消する手段を指す慣用句。
- ガス(Gas):イーサリアムなどのブロックチェーンにおいて、スマート・コントラクトを実行する際に必要となる手数料の単位。
よくある質問
ガスの語源は何ですか?
古代ギリシャ語の「カオス(混沌)」のフランドル風発音に由来し、17世紀に医師ヤン・ファン・ヘルモントが使い始めたとされています。
日本語の「瓦斯」という表記はどのようなものですか?
音を借りて当てられた漢字表記であり、明治期以降の文学作品や資料などにも広く見られます。
形状によるガスの分類にはどのようなものがありますか?
圧縮ガス、液化ガス、溶解ガスの3つに大別されます。
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参考文献
『暮らしのことば新語源辞典』講談社、2008年、813頁。