軍事
大将 (軍隊)

軍隊における将官の階級の一つである「大将」についての解説。歴史的経緯や諸外国における位置づけ、日本における運用について紹介します。
📌 主なポイント
- ✓大将は軍隊の将官に属する階級の一つであり、NATOの階級符号ではOF-9に相当する。
- ✓英語圏では陸軍・空軍の大将をGeneral、海軍の大将をAdmiralと呼称する。
- ✓日本の自衛隊においては「大将」という名称の階級はないが、幕僚長等の特定の職にある将が4つ星の階級章を着用し、諸外国の大将に相当する。
大将(たいしょう)は、軍隊の階級の一つであり、将官に区分される。多くの場合、中将の上、元帥の下に位置する。北大西洋条約機構(NATO)の階級符号ではOF-9に相当する。陸海空軍などでそれぞれ呼称が異なる大将を総称して「four-star rank」と呼ぶこともある。
各国における呼称と位置づけ
英語圏においては、陸軍や空軍の大将を「general」、海軍の大将を「admiral」と呼称する。また、他の将官の階級と区別するために「full general」や「full admiral」といった表現が用いられることもある。
国や軍の組織形態によって、大将という階級の扱いや位置づけは多様である。例えば、ドイツ連邦軍では最高位の役職であるドイツ連邦軍総監に充てる階級とされている一方、アメリカ軍やフランス軍のように少将(フランス海軍は中将)を正規階級の最高位とし、役職に応じた臨時階級として運用している国もある。
日本における大将
大日本帝国陸海軍
日本においては、明治時代初期の近代軍隊創設期に西洋の階級制度が取り入れられ、陸軍大将および海軍大将が置かれた。大日本帝国陸軍および海軍において大将は将官の最上級(元帥府に列せられる者を除く)であり、親任式を以て任じられる親任官とされた。最初の大将には西郷隆盛らが任じられている。
自衛隊における相当職
防衛省・自衛隊には「大将」という名称の階級は存在しないが、陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長、統合幕僚長、および統合作戦司令官の職にある「将」は、諸外国の大将(4つ星)に相当する役職とされ、4つ桜の階級章を用いて区別されている。英訳では「General」や「Admiral」が用いられる。
よくある質問
大将は軍隊の中でどの位置に属する階級ですか?
大将は将官に区分され、多くの国では中将の上、元帥の下に位置する階級です。
自衛隊に「大将」という階級はありますか?
日本の法令上、自衛隊に「大将」という階級の名称はありません。しかし、統合幕僚長や各幕僚長などの特定の要職にある「将」は、諸外国の大将に相当する4つ星の階級章を着用しています。
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参考文献
- 内閣官報局『法令全書』明治5年、明治6年、大正、昭和各年。
- 防衛省防衛研究所所蔵資料。