地理学

原野の定義と地理的特性

原野の定義と地理的特性
原野の定義、土地利用の特性、および日本国内外における代表的な原野の事例について解説します。

📌 主なポイント

  • 原野は、耕作の方法によらず雑草や灌木が生育する土地を指す。
  • 日本では不動産登記上の地目として定義されている。
  • 北海道には根釧原野やサロベツ原野など、広大な原野が分布している。

原野(げんや)とは、一般的に耕作や開発の手が加えられておらず、雑草や灌木などが自然の状態で生育している土地を指します。野原とも呼ばれ、人間による土地利用の強度が低い地域を指す地理的・法的な概念です。

法的な定義と分類

日本において、原野は不動産登記上の地目の一つとして扱われます。不動産登記事務取扱手続準則第68条12項において、耕作の方法によらないで雑草や灌木類が生育する土地が原野として分類されています。

土地利用の特性

原野は、気象条件、水資源の不足、あるいは地質的な制約などにより、大規模な農耕地として利用されることが少ない土地です。しかし、世界的な視点で見れば、放牧地や野生生物の生息地として重要な役割を果たしている場所も多く存在します。

日本国内外の事例

世界各地には、気候や植生に応じた様々な原野が存在します。例えば、サバナ、ステップ、パンパ、ヒース、ムーアなどがこれに該当します。

日本国内においても、特に北海道には広大な原野が広がっています。

  • 根釧原野
  • サロベツ原野
  • 勇払原野
  • 猿払原野
サロベツ原生花園の風景
サロベツ原野に位置するサロベツ原生花園(2009年撮影)

また、福島県の安積原野のように、明治時代以降の開拓事業によって農地や市街地へと姿を変え、かつての原野の景観をほとんど残していない地域も存在します。

よくある質問

原野と耕作放棄地はどう違いますか?
原野は自然の状態で雑草や灌木が生育している土地を指すのに対し、耕作放棄地はかつて農地として利用されていたが、現在は耕作が行われていない土地を指します。
原野はどのように利用されますか?
土地利用の強度は低いですが、世界的には放牧地として利用されたり、自然保護区や原生花園として保全されたりするケースがあります。

関連記事

地形湿地草原開墾

参考文献

不動産登記事務取扱手続準則