地質学

岩石の科学的定義と分類

岩石の科学的定義と分類
岩石の学術的な定義、火成岩・堆積岩・変成岩への分類、および地球科学における重要性について解説します。

📌 主なポイント

  • 岩石は、一種類以上の鉱物や準鉱物の集合体として定義される。
  • 成因に基づき、火成岩、堆積岩、変成岩の3つに大別される。
  • 地表付近の岩石の8割から9割は堆積岩が占めている。
  • 岩石は地球だけでなく、水星、金星、火星などの地球型惑星を構成する主要物質である。

岩石(がんせき)とは、地質学において自然的原因によって形成された、一種類または数種類の鉱物や準鉱物の集合体を指します。一般的に「石」や「岩」と呼ばれるものと重なりますが、学術的には化学組成が均質な「鉱物」とは明確に区別されます。岩石は地球の地殻や上部マントルを構成する主要な物質であり、その成因によって大きく3つのグループに分類されます。

岩石の分類

岩石は、その形成過程(成因)に基づき、以下の3つに大別されます。

火成岩

マグマが冷却・固結して形成される岩石です。地下深くでゆっくりと冷え固まったものを「深成岩」、地表付近で急速に冷え固まったものを「火山岩」と呼びます。結晶の大きさや組織の違いによってさらに細かく分類されます。

堆積岩

既存の岩石が風化・侵食されてできた砕屑物や、生物の遺骸、化学的沈殿物が地表や水底に堆積し、続成作用を経て固結した岩石です。地表付近の岩石の大部分を占めています。

変成岩

既存の岩石が、地殻変動やマグマの熱などによる高温・高圧の環境下で、鉱物組成や組織が変化(変成作用)して形成された岩石です。接触変成岩や広域変成岩などが含まれます。

岩石と鉱物の関係

鉱物は一定の化学組成と結晶構造を持つ純物質であり、岩石はその集合体です。岩石を構成する主要な鉱物は「造岩鉱物」と呼ばれます。岩石学は、これらの鉱物がどのような過程で集まり、岩石という社会を形成しているかを研究する学問とも例えられます。

地球における存在と循環

地球の地殻や上部マントルは岩石によって構成されています。岩石は静止した存在ではなく、マグマの冷却、風化・堆積、変成作用という長い時間をかけた循環プロセス(岩石の循環)の中にあります。また、地球以外の地球型惑星(水星、金星、火星など)も岩石を主体とする天体です。

よくある質問

岩石と鉱物にはどのような違いがありますか?
鉱物は一定の化学組成と結晶構造を持つ純物質ですが、岩石はそれら鉱物が複数集まった混合物です。
火成岩にはどのような種類がありますか?
マグマの冷却速度によって、地下深くでゆっくり固まる深成岩と、地表付近で急速に固まる火山岩に分けられます。
なぜ堆積岩が地表に多いのですか?
風化や侵食、堆積といった作用が地表付近で継続的に発生しているため、地表の広範囲に分布しています。

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参考文献

  • 文部省編『学術用語集 地学編』1984年。
  • 榎並正樹『岩石学』共立出版、2013年。
  • 日本地質学会編『日本地方地質誌』朝倉書店、2017年。
  • 周藤賢治・小山内康人『岩石学概論』共立出版、2002年。