土木工学

重力式アーチダムの構造と特徴

重力式アーチダムの構造と特徴
重力式アーチダムの構造的特徴、重力式コンクリートダムやアーチ式コンクリートダムとの違い、および日本国内の事例について解説します。

📌 主なポイント

  • ✓重力式アーチダムは、重力式とアーチ式の両方の特性を兼ね備えたダム型式である。
  • ✓世界最大の重力式アーチダムはロシアのサヤノシュシェンスカヤダムである。
  • ✓日本国内の重力式アーチダムは計11基であり、1974年以降は建設されていない。

重力式アーチダム(Concrete Arch Gravity Dam)は、ダムの型式の一つであり、重力式コンクリートダムとアーチ式コンクリートダムの両方の特性を併せ持っています。この型式は、アーチ式ダムを建設するほど強固ではないものの、重力式コンクリートダムと比較してコンクリートの使用量を削減したい場合に採用されます。

構造的メカニズム

重力式アーチダムは、人造湖からの水圧をアーチ構造によって両岸の岩盤へ伝達すると同時に、ダム自体の重量を利用して安定性を確保します。アーチ式ダムに求められる極めて強固な岩盤条件を緩和しつつ、重力式ダムの堅牢性を補完する設計が特徴です。

日本国内の事例

日本において、重力式アーチダムは建設地点の地質条件が限定されるため、全国でも11基のみと非常に希少な型式です。1930年に完成した芋洗谷ダムが国内初であり、1974年の阿武川ダムを最後に、現在まで新規の建設例はありません。

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よくある質問

重力式アーチダムの利点は何ですか?
重力式コンクリートダムと比較して、コンクリートの使用量を節約できる点が利点です。
なぜ日本ではあまり建設されないのですか?
アーチ式ダムと同様に、両岸に強固な岩盤が必要となるため、建設可能な地点が限定されるためです。
日本で最も規模の大きい重力式アーチダムはどこですか?
岡山県にある中国電力管理の新成羽川ダムが、日本国内で最大規模の重力式アーチダムです。

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参考文献

日本ダム協会「ダム便覧」