1717年の大雪
📌 主なポイント
- ✓1717年2月27日から3月7日にかけてニューイングランド地方を襲った歴史的な大雪である。
- ✓一部地域では吹き溜まりにより雪の高さが6メートル以上に達した。
- ✓家畜や野生動物(特にシカ)に壊滅的な被害をもたらした。
- ✓当時の記録の多くは個人の日記に基づいている。
1717年の大雪(Great Snow of 1717)は、1717年2月27日から3月7日にかけて、北米のニューイングランド地方およびその周辺を襲った記録的な暴風雪である。当時のニューイングランドにおける歴史上最も過酷な冬の一つとして知られている。
歴史的背景
この冬は、記録的な降雪以前から極めて厳しい気象条件に見舞われていた。1716年12月の時点で既に1.5メートルの積雪が記録されており、1717年1月末までには、吹き溜まりによって雪の高さが7.6メートルに達した場所もあった。当時のニューイングランド住民にとって、この冬の寒さと積雪は未曾有の事態であった。
暴風雪の経過
主要な降雪は2月27日から3月7日にかけて断続的に発生した。2月27日にニューイングランドを通過した「ノーイースター」と呼ばれる激しい嵐が降雪の引き金となり、その後3月1日、3月4日、そして3月7日と立て続けに暴風雪が襲来した。特に3月7日の嵐は最も激しいものであったと記録されている。
当時の記録によれば、ボストン市内では1メートルの降雪があり、北部の一部地域では1.5メートルに達した。マサチューセッツ州ハンプトンなどの地域では、積雪が2.4メートルを超え、平屋の住宅が煙突まで完全に雪に埋もれる事態となった。吹き溜まりは場所によって3メートルから6メートルに達し、交通は完全に麻痺した。郵便道路は3月15日まで通行不能となり、ボストンからポーツマスにかけての地域では、嵐から1週間以上経過しても1.8メートルから4.3メートルの積雪が残っていた。
被害状況
この大雪は、当時の農業や生態系に甚大な被害をもたらした。家畜の多くが飢えや寒さによって死亡したほか、地域のシカの個体数は90パーセントから95パーセントが失われたと推定されている。また、果樹園の木々も雪に埋もれ、動物たちが樹上の葉を食い荒らしたことで多くの樹木が枯死する被害を受けた。
記録の限界
この嵐の正確な範囲を特定することは困難である。当時のニューイングランドは人口が希薄であり、気象観測体制も整っていなかったため、詳細な情報は主に当時の住民による日記や個人の記録に依存している。フィラデルフィアからポーツマスにかけての広範囲で1メートルから2メートルの積雪があったことは確認されているが、当時の記録の少なさから、被害の全容は現在でも完全には解明されていない。
よくある質問
1717年の大雪はどの地域で発生しましたか?
なぜこの大雪の記録は限られているのですか?
この大雪による生態系への影響はどのようなものでしたか?
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参考文献
- Perley, Sidney (1891). Historic Storms of New England. Salem Press.
- Zielinski, Gregory A.; Keim, Barry D. (2003). New England Weather, New England Climate. University Press of New England.
- Cram, William Dow (1938). "The Great Blizzard of 1717". Little Stories of Old New England.
- New England Historical Society. "Remembering the Great Snow of 1717 in New England".