環境エネルギー

グリーン電力証書の仕組みと特徴

グリーン電力証書の仕組みや環境付加価値、再生可能エネルギー普及における特徴について解説する百科事典記事です。

📌 主なポイント

  • グリーン電力証書は再生可能エネルギーの環境付加価値を証書化したものである。
  • 利用者は証書を購入することで、再生可能エネルギーの普及に貢献することができる。
  • プレミアム分として支払われた資金は、最終的に発電事業者の助成金として渡る仕組みになっている。

グリーン電力証書(グリーンでんりょくしょうしょ、Tradable Green Certificates, TGC)とは、風力発電や太陽光発電、水力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーによって得られた電力の「環境付加価値」を証書化し、市場で取引可能にしたものである。再生可能エネルギーに対する助成手法の一つとして位置づけられている。

仕組み

再生可能エネルギーによって発電された電力は、電力そのものの価値に加えて、化石燃料などに比べて温室効果ガスの排出量が少ない電力であるという環境付加価値(EAV:Environmental Added Value)を有している。グリーン電力証書は、この環境付加価値の分を切り離して証書として発行するものである。

利用者は電力会社から通常通り供給される電力を利用する際、合わせてグリーン電力証書を購入することで、通常の電力料金に環境付加価値分のプレミアムを上乗せして支払う。このプレミアム分は最終的に再生可能エネルギー発電事業者の助成金として還元され、利用者は購入した電力量の分だけ再生可能エネルギーを消費したものとみなされる。

特徴

グリーン電力証書制度には、以下のような特徴や利点、課題が存在する。

  • 自前の発電設備を持たない企業や団体でも、証書を購入することで再生可能エネルギーの普及に貢献できる。
  • 環境配慮の取り組みとして企業や団体の宣伝などの目的に活用されやすい。
  • 一方で、市場の相場変動による発電事業者の収益リスクや、流通コストが上乗せされることによる助成効果の目減りが指摘されている。

議論

証書の購入者にとって、その証書がどのような手段や状況で発電されたものか判別しづらいという指摘がある。また、比較的安価な手段から得られた証書が大量に流通した場合、より環境負荷低減効果の高い技術の普及を阻害する可能性があるという議論も存在する。

よくある質問

グリーン電力証書とは何ですか?
再生可能エネルギーによって得られた電力の環境付加価値を証券化し、取引可能にしたものです。
証書を購入するメリットは何ですか?
自前の発電設備を持たない企業や個人でも、再生可能エネルギーの普及に貢献し、環境配慮の取り組みとして活用できる点にあります。

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参考文献

RPSとグリーン電力認証について, グリーン電力認証機構事務局, 2003年3月. / グリーン電力, WWFジャパン.