ガーニーフラップ:自動車の空力性能を向上させるエアロパーツ

📌 主なポイント
- ✓ガーニーフラップは、ウイング後端に垂直に立てる細い板状のエアロパーツである。
- ✓名称は開発者であるレーシングドライバーのダン・ガーニーに由来し、ウィッカービルとも呼ばれる。
- ✓フラップ後方に渦を発生させることで、ウイングを大型化したようなダウンフォース増大効果を得られる。
- ✓着脱が容易なため、コースの特性やレース中の状況に応じてダウンフォース量を調整するために利用される。
ガーニーフラップ (Gurney flap)とは、自動車のリアウイングなどの後端に垂直に近い形で取り付けられる、細い板状のエアロパーツである。別名ウィッカービル (wickerbill)とも呼ばれており、アメリカのレーシングドライバーであるダン・ガーニーによって開発されたことにその名が由来している。

仕組みと効果
自動車のレースシーンにおいて、ウイングは車体を地面に押し付ける力であるダウンフォースを生み出すために不可欠なパーツである。しかし、レギュレーションによってウイングの面積や羽の枚数には厳密な制限が設けられており、単純な形状の変更によるダウンフォースの増大には限界が存在する。
そこで、ウイングの後端をほぼ鉛直に跳ね上げるような小さな形状の変化を加えることで、より大きなダウンフォースを生み出す手法としてガーニーフラップが考案された。

ウイングの上下を流れる気流がガーニーフラップを受けると、フラップの後方には渦型の気流が発生し、その上下の気流が車両後方へと流れていく。この作用により、元のウイングよりも一回り大きなサイズのものを取り付けた場合と同等の効果を発揮することが可能となる。
利点と運用
ガーニーフラップはダウンフォースを増大させる一方で、それに伴うドラッグ(後方へ向かう空気抵抗)も増加するため、最高速度が伸び悩むというトレードオフの側面を持つ。
しかし、このパーツは着脱が比較的容易であるという大きな利点を持っている。そのため、サーキットの特性に合わせてセッティングを変更する際に活用される。例えば、コーナーでのスピードが重視されるテクニカルコースでは装着し、反対に最高速が重視される高速サーキットでは取り外してストレートでの速さを優先するといった運用が行われる。
また、レース中の天候の変化などによるダウンフォース量の微調整にも用いられる。例えば、スタート時点では路面が濡れており途中から乾くことが予想されるレースにおいて、最初はガーニーフラップを装着した状態で出走し、タイヤ交換や給油のためにピットインしたタイミングでピットクルーがフラップを取り外してダウンフォースを減らすといった戦術が採られることもある。
よくある質問
ガーニーフラップとは何ですか?
別名の由来は何ですか?
どのようなデメリットがありますか?
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参考文献
- “ウィッカービル ~いまさら聞けない!?自動車・バイク用語辞典”. www.kmsgarage.com. 2023年12月1日閲覧。
- “ガーニーフラップの効果とは?? | STAFF BLOG - ムーンクラフト”. 2020年5月23日閲覧。