海洋地質学
ギヨー(平頂海山)の概要と形成過程

山頂部が平坦な海山である「ギヨー(平頂海山)」について、その定義、形成メカニズム、および名称の由来を解説します。
📌 主なポイント
- ✓ギヨーは山頂部が平坦な形状を持つ海山であり、平頂海山とも呼ばれる。
- ✓かつて海面上にあった火山島が波による侵食を受け、その後の地殻沈降によって現在の水深まで沈下した地形である。
- ✓名称は地質学者ハリー・ハモンド・ヘスが、アーノルド・ヘンリー・ギヨーにちなんで命名した。
ギヨー(英: guyot)は、山頂部が平坦な形状をした海山のことである。平頂海山や卓状海山(tablemount)とも呼ばれる。海洋底から突出した孤立した円錐形の山である「海山」のうち、頂部が水深200m以深に位置し、かつ平坦な面を持つものを指す。

形成過程
ギヨーを含む海山の大部分は、火山活動によって形成されたものである。かつて海面上にあった火山島が、波による侵食作用を受けて山頂部が削られ、平坦化したと考えられている。その後、火山のマグマ溜りが冷却・収縮して比重が増大することや、プレートの移動に伴う地殻の沈降(アイソスタシー)により、平坦化した山頂部が現在の水深まで沈下した。
この説を裏付ける証拠として、ギヨーの平頂面からは波による侵食を受けた玄武岩の円礫や、浅海域に生息する生物の化石が採取されている。
名称の由来
「ギヨー」という名称は、1946年に北大西洋で多数の平頂海山を発見した地質学者ハリー・ハモンド・ヘスによって命名された。ヘスは、スイス出身の地質学者アーノルド・ヘンリー・ギヨー(1807年 - 1884年)にちなんでこの地形を「ギヨー」と呼称した。
よくある質問
ギヨーと一般的な海山の違いは何ですか?
一般的な海山は孤立した円錐形の山を指しますが、ギヨーは海山の中でも特に山頂部が平坦で、かつ水深200m以深に沈んでいるものを指します。
なぜギヨーの山頂は平らなのですか?
かつて海面上にあった火山島が、波による侵食作用を受けて削られたためです。その後、地殻の沈降により水没しました。
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参考文献
海上保安庁「ギョー(平頂海山)」用語解説(2025年8月3日閲覧)