気象学
函館地方気象台の歴史と業務

北海道函館市に位置する函館地方気象台の歴史、沿革、および渡島・檜山地方における気象観測や防災業務について解説します。
📌 主なポイント
- ✓1872年に日本初の気象観測所として設立された。
- ✓渡島総合振興局および檜山振興局の気象観測と防災情報を管轄する。
- ✓2013年の組織改編により、海洋気象台から地方気象台へ改称された。
函館地方気象台は、北海道函館市美原に拠点を置く気象庁の地方気象台です。札幌管区気象台の管轄下にあり、主に渡島総合振興局および檜山振興局管内の気象観測、予報、防災情報の発表を行っています。
歴史と沿革
函館における組織的な気象観測は、1868年(慶応4年)からイギリスの動物学者トーマス・ライト・ブラキストンが私的に観測を開始したことに端を発します。その後、開拓使函館支庁の福士成豊がこの業務を引き継ぎ、1872年(明治5年)に日本初となる気象観測所「函館気候測量所」として国家事業化されました。

その後、函館測候所、函館海洋気象台を経て、現在の名称に至ります。特に函館海洋気象台の時代は、気象庁本庁直轄の海洋気象台として全国に4つ存在した重要な拠点の一つでした。2013年(平成25年)の組織改編により、札幌管区気象台の下部組織である「函館地方気象台」へと改称されました。

主な業務
函館地方気象台では、以下の業務を担っています。
- 気象観測:気圧、気温、湿度、風向・風速、降水量、積雪深、日照時間などの観測。江差特別地域気象観測所や管内のアメダス(地域気象観測所)の運用管理。
- 沿岸防災観測:海岸町における潮位観測や、上ノ国町におけるレーダー式沿岸波浪計を用いた波浪観測。
- 防災気象情報の発信:天気予報、週間天気予報、および地域住民に向けた防災気象情報の発表。
また、庁舎内には財務省の北海道財務局函館財務事務所が同居しており、施設は「函館第2地方合同庁舎」と呼ばれています。
よくある質問
函館地方気象台はいつ設立されましたか?
1872年(明治5年)8月26日に、函館気候測量所として観測を開始したのが始まりです。
海洋気象台から改称されたのはいつですか?
2013年(平成25年)10月の組織改編により、函館地方気象台へと改称されました。
管轄区域はどこですか?
北海道の渡島総合振興局および檜山振興局管内を管轄しています。
関連記事
気象庁札幌管区気象台アメダス気象観測
参考文献
- 函館市史 通説編第1巻
- 気象庁「歴史的潮位資料+近年の潮位資料 函館」
- 函館地方気象台「業務概要」