言語学

漢語拼音:中国語の標準的なラテン文字表記法

漢語拼音:中国語の標準的なラテン文字表記法
漢語拼音(ピンイン)は、中華人民共和国で制定された標準中国語のラテン文字による発音表記体系です。歴史、表記規則、国際標準化について解説します。

📌 主なポイント

  • 漢語拼音は1958年2月11日に中華人民共和国で公式発表および採用された。
  • 1982年に国際標準化機構(ISO)により「ISO 7098」として標準化された。
  • 声調を表すために、主母音の上に4つの声調符号を付す仕組みを採用している。

漢語拼音(かんごピンイン、中国語: Hànyǔ Pīnyīn)とは、中国語(普通話)の発音を音素文字に分解し、ラテン文字化して表記する発音表記体系である。一般にはピンインと称される。

歴史と制定

1958年2月11日に中華人民共和国で公式採用され、中国文字改革委員会によって発表された。当初は漢字に代わる中国語の表音文字としての導入も視野に入れられていたが、現在では中国語の発音指導および情報処理における標準的な表記方式として広く普及している。

国際的には、1977年の国際連合地名標準化会議において中国の地名を拼音で記載することが決定され、1982年には国際標準化機構(ISO)により ISO 7098 として標準化された。

表記の仕組み

拼音では基本的にvを除く25文字のラテン文字に加え、ü、êなどの特殊な文字と、声調を表す符号が使用される。

声母と韻母

音節は、頭子音にあたる声母(しょうぼ)と、それに続く母音および韻尾を含む韻母(いんぼ)によって構成される。声母にはb, p, m, f、d, t, n, lなどが含まれ、韻母には単母音のほか、複母音や鼻音韻尾を伴うものが存在する。

声調

標準中国語の4つの声調(第一声・第二声・第三声・第四声)および無声の軽声を表すため、主母音の上に声調符号が付される。複数の母音がある場合は原則として開口度の大きい「a」に付けられ、「a」がない場合は「e」や「o」に付けられる。

正書法と運用規則

単語を単位とした分かち書きや、大文字・小文字の使い分けなどの細則については、1988年に制定され、のちに改定された国家標準GB/T 16159「漢語拼音正詞法基本規則」に基づいている。また、人名の表記に関する規則も同様に国家基準で定められている。

よくある質問

漢語拼音とは何ですか?
中華人民共和国が制定した、標準中国語の発音をラテン文字で表すための発音表記体系です。
いつ制定されましたか?
1958年2月11日に中国文字改革委員会によって発表され、中華人民共和国で公式採用されました。
国際的な標準化はどのように行われましたか?
1982年に国際標準化機構(ISO)によって「ISO 7098」として標準化され、国連の地名表記などでも採用されています。

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参考文献

  • 中国文字改革委員会 (1958年2月11日). “汉语拼音方案” (PDF) (中国語). p. 297. 2026年5月21日閲覧。
  • 中華人民共和国教育部 (2012年10月1日). “汉语拼音正词法基本规则” (PDF) (中国語). 中華人民共和国国務院. 2018年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月20日閲覧。