物理学・気象学
ヘクトパスカル:圧力の国際単位系(SI)単位
ヘクトパスカル(hPa)の定義、ミリバールとの関係、気象学における利用について解説します。国際単位系(SI)における圧力の単位としての歴史と背景をまとめました。
📌 主なポイント
- ✓ヘクトパスカル(hPa)は国際単位系(SI)における圧力の単位である。
- ✓1ヘクトパスカルは100パスカル(Pa)に相当する。
- ✓ミリバール(mbar)とヘクトパスカル(hPa)は数値的に等しい。
- ✓日本では1992年12月1日に気象観測の単位がミリバールからヘクトパスカルへ変更された。
ヘクトパスカル(英: hectopascal、記号: hPa)は、国際単位系(SI)における圧力の単位である。SI組立単位の一つであり、1ヘクトパスカルは100パスカル(Pa)と定義される。「ヘクト(hecto)」は100倍を表すSI接頭語である。
気象学における利用
ヘクトパスカルは、主に気象学において大気圧(気圧)を表す単位として広く用いられている。また、衣類分野ではストッキングやタイツなどの引き締め力を示す指標としても利用されることがある。
ミリバールとの関係
かつて気圧の単位としては、バールの1/1000であるミリバール(mbar)が広く使用されていた。標準大気圧は1気圧(atm)=1.01325バールと定義されており、ミリバールとヘクトパスカルは数値的に等しい(1 mbar = 1 hPa)。
国際単位系(SI)への統一が進む中で、非SI単位であるミリバールから、それと等価なSI単位であるヘクトパスカルへの移行が国際的に進められた。日本においては、1992年12月1日から気象観測における単位がミリバールからヘクトパスカルへと切り替えられた。
標準大気圧の定義
標準大気圧は以下のように定義されている。
- 1 atm = 1.01325 bar
- 1 atm = 1013.25 mbar
- 1 atm = 1013.25 hPa
- 1 atm = 101325 Pa
符号位置
Unicodeには「㍱」(U+3371)や「㏔」(U+33D4)といったヘクトパスカルやミリバールを表す文字が収録されている。これらはCJK互換用文字であり、既存の文字コードとの後方互換性のために用意されたものであるため、現代の文書作成においては使用が推奨されない。
よくある質問
ヘクトパスカルとミリバールの違いは何ですか?
物理的な大きさは同じですが、ヘクトパスカルは国際単位系(SI)の単位であり、ミリバールは非SI単位です。現在はSI単位であるヘクトパスカルの使用が標準となっています。
なぜ気圧の単位が変更されたのですか?
国際的な単位系であるSIへの統一を図るためです。ミリバールはSI単位ではないため、同じ大きさを持つSI単位のヘクトパスカルに置き換えられました。
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参考文献
- The Unicode Consortium. "The Unicode Standard, Version 8.0.0". Mountain View, CA, 2015.
- The Unicode Consortium. "CJK Compatibility". 2015.