地形学
平野(地形)

平野の定義、成因による分類、および日本や世界の主な平野について解説します。平野は標高が低く平坦な地形であり、農業や居住に適した土地として重要です。
📌 主なポイント
- ✓平野は標高の変化が少なく、起伏のほとんどない平坦な低地である。
- ✓日本の平野の大部分は、河川の働きによって形成された沖積平野である。
- ✓関東平野は日本最大の平野であり、国土面積の約5%を占める。
平野(へいや)とは、山地や丘陵地に対して相対的に低く、起伏の少ない平坦な地形を指します。地球上の陸域の広範囲を占める主要な地形の一つであり、その平坦さと土壌の豊かさから、古来より人類の居住地や農業生産の拠点として重要な役割を果たしてきました。
成因による分類
平野は、その形成過程(成因)によって大きく「堆積平野」と「侵食平野」に分類されます。
堆積平野
河川、湖沼、氷河、あるいは風などの働きによって運ばれた土砂が堆積して形成された平野です。
- 沖積平野:河川の流路や河口付近に土砂が堆積して形成される平野です。日本の平野の多くはこのタイプに該当します。
- 海岸平野:沿岸流や波の働き、あるいは海退によって海底が陸化したことで形成される平野です。
- 風成平野:風によって運ばれた砂などが堆積して形成される平野です。
侵食平野
地殻変動や侵食作用によって、かつての山地や台地が削られ、平坦化して形成された平野です。
- 準平原:長期間の侵食作用により、山地がほぼ平坦な地形まで削り出されたものです。
- 構造平野:地層が水平に近い状態で堆積し、その後の侵食によって形成された平坦地です。ケスタなどの地形が見られることがあります。
よくある質問
平野と盆地や高原の違いは何ですか?
平野は低く平坦な土地を指しますが、山に囲まれた平坦地は「盆地」、周囲より標高が高い位置にある平坦地は「高原」と区別されます。
日本の平野はどのようなものが多いですか?
日本の平野のほとんどは、河川によって運ばれた土砂が堆積してできた沖積平野です。
日本で最も広い平野はどこですか?
関東平野が日本で最も広く、約1.7万平方キロメートルの面積を有しています。
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参考文献
- 国土地理院「1.地形分類、2.自然地域の名称」p.5
- 山崎晴雄、久保純子『日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語』講談社、2017年、107頁。