化学元素
ヘリウム元素の物理的特性と産業的用途

原子番号2の元素であるヘリウムの物理的・化学的特性、歴史的発見、および超伝導冷却やリークディテクタなどの産業的用途について解説します。
📌 主なポイント
- ✓ヘリウムの元素記号はHe、原子番号は2である。
- ✓すべての元素の中で最も沸点が低い(4.22 K)。
- ✓宇宙空間では水素に次いで2番目に豊富に存在する元素である。
ヘリウム(新ラテン語: helium、英語: helium、ドイツ語: Helium)は、元素記号 He、原子番号 2 の元素である。周期表において第1周期、18族(貴ガス)に属する。原子量は 4.00260 である。
名称の由来
ノーマン・ロッキャーとエドワード・フランクランドが名づけた。名称は、ギリシャ語で太陽を意味するヘリオス(ἥλιος)に由来する。当時、太陽のスペクトルから新しい元素として構成されていると考えられたためである。
物理的・化学的特性
ヘリウムは無色、無臭、無味、無毒であり、すべての元素の中で最も沸点が低い(4.22 K)。標準圧力下では絶対零度近傍になっても液体のままであり、固化させるには高い圧力をかける必要がある。存在量は水素に次いで宇宙で2番目に多いが、地球の大気中での含有率は非常に低い。化学的に極めて不活性な単原子ガスとして存在する。
主な用途
- 超伝導冷却: 液体ヘリウムは、超伝導磁石などを冷却するための極低温素材として広く利用されている。
- 気密検査(リークディテクタ): ヘリウムは分子が小さく化学的に安定しているため、配管などの非破壊気密検査におけるキャリヤーガスや検出ガスとして用いられる。
- 潜水用呼吸ガス: 大深度潜水において、窒素酔いを防ぐための混合ガスの成分として酸素とともに使用される。
よくある質問
ヘリウムの名称はどこから来ていますか?
ギリシャ語で太陽を意味する「ヘリオス(ἥλιος)」に由来しています。太陽のスペクトル観測から発見されたためこの名が付けられました。
ヘリウムはどのような状態のときに固体になりますか?
標準圧力下では絶対零度でも液体のままであり、固化させるには高圧力をかける必要があります。
産業において液体ヘリウムは主に何に使用されますか?
超伝導磁石などの冷却を必要とする極低温の環境を作り出すために広く使用されています。
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参考文献
- Clifford A. Hampel (1968). The Encyclopedia of the Chemical Elements. New York: Van Nostrand Reinhold.
- Stwertka, Albert (1998). Guide to the Elements: Revised Edition. New York: Oxford University Press.