日本の自治体
大分県日田市の地理、歴史、気候に関する概説

大分県北西部に位置する日田市の地理、歴史、気候、および特徴について詳しく解説する事典記事です。
📌 主なポイント
- ✓日田市は大分県の北西部に位置し、福岡県および熊本県と県境を接する自治体である。
- ✓周囲を山に囲まれた盆地地形であり、筑後川水系に属するため歴史的に福岡県側との結びつきが深い。
- ✓夏期には非常に気温が上がりやすく、日本国内でも有数の暑い地域として知られている。
日田市(ひたし)は、大分県の北西部に位置する市である。福岡県および熊本県と県境を接し、1940年(昭和15年)に市制が施行された。
地理
日田市は大分県に属するが、筑後川水系に位置しているため、歴史的に福岡県の筑後・筑前地方との結びつきが強い。この地域の方言である日田弁は肥筑方言の特徴を有している。周囲を山々に囲まれた典型的な盆地であり、多数の河川が流れ込んで「水郷」を形成している。
日田盆地を取り囲む山地の標高はおよそ1,000メートルであり、旧前津江村・中津江村・上津江村といった山間部では標高1,200メートルに達する地域もある。盆地に流れ込む多くの河川は三隈川(筑後川)へと合流する。
気候
日田市の気候は九州型の太平洋側気候であり、盆地特有の地形から夏と冬、および昼夜の気温差が大きい。年降水量は1,900mm弱であり、梅雨期に年間降水量の3分の1以上が集中する傾向にある。また、春から秋にかけての朝夕には「底霧」と呼ばれる深い霧が発生しやすい。
暖候期には最高気温が著しく上がりやすい地域として知られており、過去には夏期の猛暑日数や連続猛暑日数に関して国内で上位の記録を観測したことがある。一方、冬期は1月の平均気温が4.2℃と九州の都市の中では寒さが厳しく、放射冷却が効いた日には気温が氷点下まで下がることも珍しくない。
歴史と地名の由来
令制国としては豊後国に属していた。「日田」という地名の由来については諸説が存在する。『豊後国風土記』によれば、景行天皇の九州遠征時に「久津媛」と名乗る神が現れたことに因むとされている。また、中世から近代にかけては交通や林業の拠点として発展した。
よくある質問
日田市はどの都道府県に属していますか?
大分県に属しています。
日田市の地形的な特徴は何ですか?
周囲を山に囲まれた典型的な盆地であり、多くの河川が流れ込む「水郷」を形成しています。
関連記事
大分県筑後川九州地方
参考文献
木藪正道著『日田の歴史を歩く』芸文社 1990年。気象庁各種統計データ。