日本の歴史
常陸国風土記の歴史と概要
奈良時代初期に編纂された常陸国の地誌『常陸国風土記』の概要、構成、および歴史的背景について解説します。
📌 主なポイント
- ✓『常陸国風土記』は713年に発布された詔に基づいて編纂が命じられ、721年に成立した。
- ✓常陸国の国司が古老から聴取した伝承や郡ごとの情報をまとめた地誌である。
- ✓現在伝わっている数少ない古風土記の写本のひとつである。
『常陸国風土記』は、奈良時代初期の713年(和銅6年)に発布された官命に基づいて編纂され、721年(養老5年)に成立したとされる常陸国の地誌である。現在の茨城県の大部分にあたる地域を対象としている。
編纂の背景と構成
元明天皇の詔により、諸国に対して産物や土地の状況、古老の伝える伝承などを記録して報告することが命じられた。本書はその上申文書形式(解文)を用いて報告されたものであり、国司が古老から聴取した内容を郡ごとにまとめて作成されている。新治や筑波、茨城などの各郡における立地や伝承が記載されており、当時の生活の様子を伝える資料となっている。
伝存と特徴
現存する風土記の写本のひとつであり、原本そのものではなく抄出本の写本と考えられている。本文中には省略を示す記述が存在する。また、当時の国守であった藤原宇合との関わりや、高橋虫麻呂による歌との関係性などが指摘されている。
よくある質問
常陸国風土記はいつ成立しましたか?
713年(和銅6年)に編纂が命じられ、721年(養老5年)に成立しました。
常陸国風土記はどのような内容を記録していますか?
常陸国の各郡における立地説明や、古老が伝える古い伝承、当時の生活の様子などを記録しています。
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参考文献
長谷川伸三「文化のあけぼのから兵の世へ」長谷川伸三・糸賀茂男・今井雅晴・秋山高志・佐々木寛史編『茨城県の歴史』山川出版社 2003年