日本の町・字
一ツ橋 (東京都千代田区)

東京都千代田区にある地名「一ツ橋」の歴史、地理、および出版・教育機関が集まる地域としての特徴を解説します。
📌 主なポイント
- ✓一ツ橋の地名は、日本橋川に架かる橋の名称に由来する。
- ✓江戸時代には一橋御門が置かれ、御三卿の一角である一橋家の屋敷があった。
- ✓明治期には大学の前身校が集まる文教地区として発展し、現在は出版社の集積地となっている。
一ツ橋(ひとつばし)は、東京都千代田区に位置する町名である。現行行政地名は一ツ橋一丁目および一ツ橋二丁目。一丁目は麹町地域、二丁目は神田地域に属している。
地理
江戸城の北側に位置し、西は清水濠、南は平川濠および大手濠に接している。日本橋川が地域を流れており、地名の由来となった「一ツ橋」が架かっている。神田神保町の古書店街とも隣接しており、都心部における文教および出版の拠点として知られる。

歴史
地名は、日本橋川に架かる橋に由来する。三浦浄心『見聞集』によれば、かつて丸木を一本渡した橋であったことから「ひとつ橋」と呼ばれていたとされる。江戸時代初期の1606年(慶長11年)には、この橋の前に江戸城の外郭門である「一橋御門」が築造された。8代将軍徳川吉宗の子、宗尹がこの門内に屋敷を与えられたことで「一橋家」が創設され、御三卿の一つに数えられた。

明治時代以降、一橋門は撤去された。この地域には東京商科大学(現・一橋大学)や東京外国語学校などの前身校が設置され、文教地区として発展した。1933年に一橋大学が国立市へ移転した後、その跡地には小学館をはじめとする出版社が拠点を構え、現在では「一ツ橋グループ」と呼ばれる企業群が集積する出版業界の重要拠点となっている。
主要施設
現在、一ツ橋には教育機関や出版社の本社ビルが立ち並んでいる。





よくある質問
「一ツ橋」という地名の由来は何ですか?
日本橋川に架かる橋に由来します。かつて丸木を一本渡した橋であったことから「ひとつ橋」と呼ばれていたことが起源とされています。
一橋大学との関係はどのようなものですか?
一橋大学の前身である東京商科大学が1933年までこの地に存在していました。大学が国立市へ移転した後も、発祥の地としてその名を校名に冠しています。
一ツ橋にはどのような企業が多いですか?
小学館、集英社、岩波書店など、大手出版社やその関連会社が多数本社を置いており、出版業界の拠点として知られています。
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千代田区一橋大学神田神保町江戸城
参考文献
- 千代田区『町丁別年齢別人口(住民基本台帳)』2025年3月1日現在
- 千代田区『町丁別世帯数および人口(住民基本台帳)』2025年3月13日発表
- 花田富二夫(翻刻)『慶長見聞集』『仮名草子集成 第56巻』東京堂出版、2016年
- 総務省統計局『令和3年経済センサス‐活動調査』
- 日本郵便『郵便番号簿 2024年度版』