地理
宝篋山:筑波連山の支峰と地域活性化の取り組み

茨城県つくば市と土浦市にまたがる宝篋山(標高461m)の概要、歴史、登山道、および地域住民による環境整備活動について解説します。
📌 主なポイント
- ✓標高は461mで、筑波連山の支峰である。
- ✓山頂には鎌倉時代中期のものと推定される宝篋印塔がある。
- ✓2019年1月より、国土地理院の地図に正式名称として「宝篋山(小田山)」が記載された。
- ✓地元有志による整備活動により、年間10万人以上が訪れる観光地となっている。
宝篋山(ほうきょうさん)は、茨城県つくば市と土浦市にまたがる標高461mの山です。筑波山地の一部であり、筑波山から南東に連なる筑波連山の支峰として知られています。地元では「小田山」とも呼ばれ、親しまれています。

歴史と名称
古くは「三村山」と呼ばれていましたが、山頂に鎌倉時代中期頃に造立されたと推定される宝篋印塔が建立されて以来、現在の名称である「宝篋山」と呼ばれるようになりました。山頂にはこの宝篋印塔が現存しており、歴史的な象徴となっています。

地理と景観
宝篋山は筑波山地の最南端に位置し、山頂からは筑波山、関東平野、霞ヶ浦を一望できます。空気の澄んだ日には、東京の高層ビル群や富士山を遠望することも可能です。2005年には「関東の富士見百景」に選定されました。また、小田・玉取地区から望む景観は「つくばの景観100」にも選ばれています。

登山と地域活動
かつては登山道が整備されていませんでしたが、地元有志による切り開きやベンチの設置などの整備活動が進められた結果、現在では年間10万人以上が訪れる人気のハイキングスポットとなりました。南西麓の小田集落や西麓の山口集落からの登山道が整備されており、小田地区には「宝篋山小田休憩所」が設置されています。
また、地域活性化の一環として「小田山を芝桜でキレイに飾ろうプロジェクト」が実施され、登山口付近の耕作放棄地を活用した景観向上や環境保全の取り組みも行われています。

地図表記の変遷
長らく国土地理院の地図には山名の表記がありませんでしたが、つくば市と土浦市の両市長が市民の署名を添えて申請を行ったことを受け、2019年1月より電子地図や地形図に「宝篋山(小田山)」として正式に表記されるようになりました。
よくある質問
宝篋山の読み方は?
「ほうきょうさん」と読みます。
宝篋山へのアクセス方法は?
JR常磐線土浦駅やつくばエクスプレスつくば駅から路線バスを利用し、北条大池や小田休憩所などの登山口へアクセス可能です。
宝篋山という名前の由来は?
山頂に建立された宝篋印塔に由来しています。
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参考文献
- つくば市公式サイト「つくばの景観100」
- 国土交通省関東地方整備局「関東の富士見百景」
- 日本経済新聞「荒れた山が宝の山に!!茨城・つくば宝篋山 地元有志ら整備、年10万人超訪問」(2017年12月6日)
- 茨城新聞「『宝篋山』地図に載りました 国土地理院が初公開 市民らの要望実る」(2019年1月25日)