化学
臭化水素の化学的性質と用途

臭化水素(HBr)の化学的性質、合成方法、および有機合成化学における主要な用途について解説します。毒物及び劇物取締法における分類や安全性についても記載しています。
📌 主なポイント
- ✓化学式はHBrで表されるハロゲン化水素である。
- ✓標準状態では無色の気体であり、水に極めて溶けやすい。
- ✓水溶液は強酸である臭化水素酸として知られる。
- ✓日本国内では毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。
臭化水素(しゅうかすいそ、Hydrogen bromide)は、水素と臭素から構成されるハロゲン化水素の一種であり、化学式はHBrで表されます。標準状態では無色の刺激臭を持つ気体ですが、加圧や冷却によって液化させることも可能です。水に極めて溶けやすく、その水溶液は強酸である臭化水素酸として知られています。
化学的性質
臭化水素は直線状の分子構造を持ち、強い腐食性を有します。水溶液中では完全に電離し、水素イオンと臭化物イオンを生成します。酸解離定数(pKa)は約-9であり、非常に強い酸性を示します。日本国内においては、毒物及び劇物取締法により「劇物」に指定されています。
よくある質問
臭化水素と臭化水素酸の違いは何ですか?
臭化水素は気体状態の物質(HBr)を指し、臭化水素酸はその気体を水に溶かした水溶液を指します。
臭化水素はどのような用途に使われますか?
主に有機合成化学において、アルコールからのブロモアルカンの合成や、アルケン・アルキンへの付加反応、エポキシドの開環反応などの触媒や試薬として広く利用されます。
臭化水素の取り扱いに注意点はありますか?
高い腐食性と毒性を持つため、取り扱いには適切な防護具の着用と換気設備が必要です。また、法規制に従って適切に保管・管理する必要があります。
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参考文献
- Favre, Henri A.; Powell, Warren H., eds (2014). Nomenclature of Organic Chemistry: IUPAC Recommendations and Preferred Names 2013. Cambridge: The Royal Society of Chemistry. p. 131. ISBN 9781849733069
- アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH): Hydrogen bromide. 生活や健康に直接的な危険性がある. 2026年8月15日閲覧。
- 毒物及び劇物取締法(昭和二十五年法律第三百三号)別表第2:73. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2018年6月27日).
- Greenwood, N. N.; Earnshaw, A. (1997). Chemistry of the Elements; Butterworth-Heineman: Oxford, Great Britain; pp. 809–812.
- Vollhardt, K. P. C.; Schore, N. E. (2003). Organic Chemistry: Structure and Function; 4th Ed.; W. H. Freeman and Company: New York, NY.