化学

次亜フッ素酸の化学的性質と構造

次亜フッ素酸の化学的性質と構造
化学式HFOで表される次亜フッ素酸の物理的性質、分子構造、不安定性について解説する専門的な百科事典記事。

📌 主なポイント

  • 化学式はHFOであり、水素から始まる化学式を持ちながら酸性を示さない。
  • フッ素のオキソ酸として唯一存在が確認されている化合物である。
  • マイナス117℃で融点を示し、それ以上で黄色液体、以下で白色固体となる。
  • アセトニトリルとの錯体を作ることで室温で数時間の保存が可能になる。

次亜フッ素酸(じあふっそさん、hypofluorous acid)は、化学式 HFO で表される無機化合物である。水素から始まる化学式を持つものの、水溶液中において酸性を示さないという例外的な性質を持つ。

次亜フッ素酸の分子モデル
次亜フッ素酸

フッ素のオキソ酸の中で、現時点で存在が確認されているのはこの次亜フッ素酸のみである。

物理的性質と安定性

水とフッ素、あるいは二フッ化酸素の反応によって生成されるが、極めて不安定な化合物であり、速やかにフッ化水素と酸素へと分解する。標準状態における外観は、マイナス117℃以上で黄色い液体となり、それ以下の温度では白色固体として存在する。

次亜塩素酸の分子モデル
次亜塩素酸

遊離状態の次亜フッ素酸は非常に扱いにくいが、アセトニトリルとの錯体を形成させることで安定性が増し、室温であっても数時間程度は保存が可能となる。

分子構造

分子の結合順序は水素、酸素、フッ素の順(H-O-F)となっている。マイクロ波分光法のデータに基づく計算によれば、各結合距離および結合角は以下の通りである。

  • 水素-酸素間結合距離:0.964 ± 0.01 Å
  • 酸素-フッ素間結合距離:1.442 ± 0.001 Å
  • 水素-酸素-フッ素結合角:97.2 ± 0.6 °

よくある質問

次亜フッ素酸の化学式は何ですか?
化学式は HFO です。
次亜フッ素酸は酸性を示しますか?
水素から始まる化学式を持ちますが、酸性を示しません。
フッ素のオキソ酸で他に存在が確認されているものはありますか?
現在、存在が確認されているフッ素のオキソ酸はこの次亜フッ素酸のみです。

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参考文献

Wikipedia - 次亜フッ素酸 (https://ja.wikipedia.org/wiki/次亜フッ素酸)