地形学

氷原(アイスフィールド)の定義と地理的特徴

氷原(アイスフィールド)の定義と地理的特徴
氷原(アイスフィールド)とは、広大な面積を氷で覆われた地形を指します。国際的な氷河分類における位置づけや、氷床・氷河との違いについて解説します。

📌 主なポイント

  • 氷原は、広大な面積が氷に覆われた地形を指す。
  • 国際雪氷委員会(ICSI)の氷河分類における9分類の一つである。
  • 氷床よりも小規模であり、山岳地帯の地形的特徴を反映することが多い。

氷原(アイスフィールド、英: ice field)とは、広大な範囲が氷によって覆われている地形を指します。氷河学的な文脈において、氷原は特定の地域を占める氷の塊であり、その形状や規模によって他の氷河地形と区別されます。

氷原の広大な景観
広大な面積を氷が覆う氷原の様子。

氷河分類における位置づけ

国際雪氷委員会(ICSI)が策定した氷河の分類表(UNESCO-IASH)において、氷原は氷河を構成する主要な分類の一つとして定義されています。氷河は、雪が長期間にわたって圧縮・再結晶化し、重力に従って流動する氷の塊を指しますが、氷原はその広がりや地形的特徴から、氷河の一形態として分類されます。

氷床および氷河との関係

氷原は、しばしば「氷床」や「氷河」と混同されることがありますが、地理学的には明確な違いがあります。氷床は大陸規模の巨大な氷塊を指し、地形の起伏を覆い隠すほどの厚みを持っています。一方、氷原は氷床よりも小規模であり、山岳地帯の地形に沿って形成されることが一般的です。氷原の周辺には、氷から突き出た山頂である「ヌナタク」が見られることもあります。

よくある質問

氷原と氷床の主な違いは何ですか?
氷床は大陸規模で地形を覆い隠すほどの巨大な氷塊を指しますが、氷原はそれよりも小規模で、山岳地帯の地形に沿って形成されることが多いという違いがあります。
ヌナタクとは何ですか?
ヌナタクとは、氷河や氷原から突き出た山頂や岩山を指す地理学用語です。

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参考文献

  • 吉田勝「日本の氷河と世界の氷河―飛騨山脈カクネ里氷河見学会から(前編)」『地学教育と科学運動』第83巻、地学団体研究会、2019年、56-62頁。