国際英語能力測定試験(IELTS)の概要と試験制度
📌 主なポイント
- ✓IELTSはケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationが共同運営する英語検定である。
- ✓試験は「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類に分かれている。
- ✓成績は0から9.0までの0.5刻みのバンドスコアで評価され、合否ではなく習熟度を示す。
- ✓試験は「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4技能を測定する。
IELTS(International English Language Testing System、アイエルツ)は、英語圏への留学、就労、移住などを希望する人々の英語熟練度を測るための国際的な共通英語検定である。ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル(英国文化振興会)、IDP Educationによって共同で運営されている。
試験のモジュール構成
IELTSには、目的や用途に応じて選択する2つのモジュールが存在する。受験者は自身の目的に合わせていずれかを選択する必要がある。
- アカデミック・モジュール:大学や大学院などの高等教育機関への出願や入学を目的とする受験者を対象としており、学術的な内容の読解や論述が求められる。
- ジェネラル・トレーニング・モジュール:一般的な生活環境や仕事、あるいはイギリス、オーストラリア、カナダなどの国々への移住やビザ取得を目的とする受験者を対象としている。
試験の構成と内容
試験は「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4技能を測定する形式で構成されている。
リスニング
約30分の音声を聞きながら解答を行い、その後10分間の解答用紙への書き写し時間が与えられる。日常的な会話から学術的な講義まで、多様なトピックが出題される。
リーディング
60分の制限時間内に40問を解く形式である。アカデミック・モジュールでは書籍や専門誌からの学術的な長文が出題され、ジェネラル・トレーニング・モジュールでは実用的な文章や広告、マニュアルなどが含まれる。
ライティング
2つのタスクが課され、制限時間は60分である。アカデミック・モジュールでは図表のデータ説明やエッセイの執筆が行われ、ジェネラル・トレーニングでは手紙の作成や日常的なテーマに関する意見論述が行われる。
スピーキング
試験官と受験者による1対1の対面式インタビュー形式で実施される。自己紹介や日常的なトピックに関する質疑応答、特定のテーマに基づくスピーチ、およびそれに関する掘り下げた議論が行われる。
バンドスコアと評価
IELTSの成績は、0から9.0までの0.5刻みの「バンドスコア」によって示される。合格や不合格といった判定ではなく、それぞれの英語運用能力が段階的に評価される。評価は4技能のそれぞれについて算出され、その平均が総合スコアとなる。
日本国内における実施と動向
日本国内においては、公益財団法人日本英語検定協会がブリティッシュ・カウンシルやIDP Educationと協力し、普及促進や試験実施の運営を担っている。近年では、グローバル化の進展や留学・移住需要の拡大に伴い受験者数が増加しているほか、従来の筆記形式に加えてコンピューターで受験する形式も導入されている。
よくある質問
IELTSの満点はいくつですか?
アカデミックとジェネラル・トレーニングの違いは何ですか?
試験結果の有効期限はありますか?
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参考文献
- IELTS Performance for test takers 2018, www.ielts.org
- バンドスコアの解釈について, 公益財団法人 日本英語検定協会
- 各資格・検定試験とCEFRとの対照表, 文部科学省
- 受験の状況 | IELTSの特徴とメリット, 公益財団法人 日本英語検定協会