宇宙開発
イコノス (人工衛星)
1999年に打ち上げられた民間初の高解像度地球観測衛星「イコノス (IKONOS)」の仕様、歴史、運用実績について解説します。
📌 主なポイント
- ✓イコノスは1999年9月24日にアテナ2ロケットによって打ち上げられた。
- ✓民間として初めて分解能1m級の高解像度観測を実現した地球観測衛星である。
- ✓ロッキード・マーティンのLM900バスシステムを採用し、3軸制御で運用された。
- ✓2015年3月31日に運用を終了するまで、15年以上にわたり稼働した。
IKONOS(イコノス)は、1999年9月25日にアメリカ合衆国のスペース・イメージング社(後にデジタルグローブ社が買収)によって打ち上げられた、民間初の高解像度地球観測衛星(リモートセンシング衛星)である。
名称の「IKONOS」は、ギリシア語で「画像」を意味する語に由来する。
概要と歴史
イコノスは、従来のリモートセンシング衛星のセンサーに比べて高解像度である分解能1mのセンサーを搭載していることが最大の特徴であった。アメリカ政府による規制緩和を背景に、民間企業による高解像度衛星サービスとして先駆的な役割を果たした。
衛星本体の設計・製造はロッキード・マーティン・スペース・システムズが担当し、同社の「LM900」バスシステムを採用している。1999年9月24日にアテナ2ロケットを用いてヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられた。
2000年12月には、ポピュラーサイエンス誌からアビエーション&スペース部門の「Best of What's New」賞を授与されるなど、技術面で高い評価を受けた。その後、運営母体であるスペース・イメージング社は業界再編に伴いオービイメージ社と合併してジオアイ社となり、さらに2013年1月にデジタルグローブ社へと買収された。
長年にわたり地球観測の最前線で運用されてきたが、15年以上にわたる軌道上の活動を経て、2015年3月31日に正式に運用を終了した。
仕様
イコノス衛星の主な技術仕様は以下の通りである。
- 打ち上げ日: 1999年9月24日(米国時間)
- 運用終了日: 2015年3月31日
- 製造会社: ロッキード・マーティン・スペース・システムズ
- バスシステム: LM900
- 質量: 打ち上げ時 約726kg
- 軌道: 太陽同期軌道(高度約705km、軌道傾斜角98.10°)
- 搭載センサー: 可視光撮像素子(1m白黒パンクロマチックおよび4mマルチスペクトル)
運用実績
イコノスは運用期間中、地球上の広範囲を撮影し、商業衛星として多くの地理空間情報を提供した。デジタルグローブ社による2015年の運用終了発表によれば、イコノスは運用期間を通じて400万平方キロメートルを超える面積をカバーし、約60万枚に近い画像を生成した。
よくある質問
イコノスとはどのような衛星ですか?
1999年に打ち上げられた民間初の高解像度地球観測衛星であり、地上分解能1mの光学センサーを搭載して詳細な地表画像を提供しました。
イコノスはいつ運用を終了しましたか?
15年以上の運用期間を経て、2015年3月31日に運用を終了しました。
イコノスを製造したのはどの企業ですか?
ロッキード・マーティン・スペース・システムズが設計・製造を担当しました。
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参考文献
- “DigitalGlobe's IKONOS Satellite Retired After 15 Years of On-Orbit Operation” (Press release). Lockheed Martin. 14 May 2015.
- “Spy Sat for the Rest of Us”. Popular Science 257 (6): 44. (December 2000)
- Frederick, Missy (19 September 2005). “Orbimage-Space Imaging Merger Expected To Stabilize the Industry”. SpaceNews.
- Vuong, Andy (12 January 2006). “Thornton's Space Imaging Acquired”. The Denver Post.
- Ferster, Warren (31 January 2013). “DigitalGlobe Closes GeoEye Acquisition”. SpaceNews.
- Kramer, Miriam (28 May 2015). “The life and death of Ikonos, a pioneering commercial satellite”. Mashable.