歴史学者
今井清一:日本近現代史と政治史の研究者
日本近現代史および政治史を専門とした歴史学者、今井清一の経歴、業績、主要な著作について解説します。
📌 主なポイント
- ✓1924年群馬県前橋市生まれ、2020年没。
- ✓東京帝国大学で丸山眞男に師事した。
- ✓横浜市立大学名誉教授であり、日本近現代史を専門とした。
- ✓1955年刊行の共著『昭和史』は歴史学界で大きな反響を呼んだ。
- ✓2013年に神奈川文化賞を受賞した。
今井清一(いまい せいいち、1924年2月7日 - 2020年3月9日)は、日本の歴史学者、政治学者。横浜市立大学名誉教授として、日本近現代史および政治史の分野で多大な業績を残しました。
経歴
1924年、群馬県前橋市に生まれました。群馬県立前橋中学校、第一高等学校を経て、1942年に東京帝国大学法学部政治学科に入学。1945年9月に卒業しました。その後、東京帝国大学大学院に進学し、丸山眞男に師事しました。
1952年より横浜市立大学で教鞭を執り、専任講師、助教授を経て1965年に教授に就任。1977年には文理学部長を務めました。1991年からは湘南国際女子短期大学の教授として教育・研究活動を続けました。日本政治学会では幹事や理事を歴任しました。
研究と業績
今井の研究は、日本近現代の政治過程や社会運動に焦点を当てたものです。1955年に藤原彰、遠山茂樹との共著『昭和史』を刊行し、当時の歴史学界で大きな議論を呼びました。また、尾崎秀樹らが主宰した「中国の会」にも参加し、多角的な視点から歴史研究を行いました。
その功績は高く評価され、2010年には第16回横浜文学賞、2013年には第62回神奈川文化賞を受賞しています。
家族・親族
岳父はゾルゲ事件で知られる尾崎秀実です。今井は尾崎の獄中書簡集『愛情はふる星のごとく』の編集に携わった縁で、尾崎の娘である楊子と結婚しました。尾崎秀樹は義理の叔父にあたります。
主要な著作
- 『日本の歴史(23) 大正デモクラシー』(中央公論社)
- 『日本近代史(2)』(岩波書店)
- 『濱口雄幸伝』(朔北社)
- 『関東大震災と中国人虐殺事件』(朔北社)
- 『日本の百年』シリーズ(筑摩書房、共編)
よくある質問
今井清一の専門分野は何ですか?
日本近現代史および政治史を専門としていました。
今井清一の代表的な著作は何ですか?
『日本の歴史(23) 大正デモクラシー』や『濱口雄幸伝』などが知られています。
今井清一はどのような賞を受賞していますか?
2010年に横浜文学賞、2013年に神奈川文化賞を受賞しています。
関連記事
丸山眞男尾崎秀実日本政治学会横浜市立大学
参考文献
- 『群馬県人名大事典』上毛新聞社、1982年。
- 朝日新聞社「歴史家の今井清一さん死去 ベストセラー『昭和史』共著」(2020年3月11日)。
- 『東京帝国大学一覧 昭和17年』東京帝国大学、1943年。
- 神奈川新聞「政治史学者・今井清一さん、死去」。
- 峯島正行『荒野も歩めば径になる ロマンの猟人・尾崎秀樹の世界』実業之日本社。