日本の湖沼
福島県の天鏡湖:猪苗代湖の自然と歴史

日本第4位の面積を誇る福島県の猪苗代湖。その地理、水質の変化、歴史、発電事業、および観光資源について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓猪苗代湖は日本国内で4番目に広い湖である。
- ✓2025年7月にラムサール条約に登録された。
- ✓湖水のpHは中性に近づく傾向が見られる。
猪苗代湖(いなわしろこ)は、日本の福島県会津若松市、郡山市、耶麻郡猪苗代町にまたがる断層湖である。日本国内で4番目に広い湖であり、その澄んだ湖水から「天鏡湖」とも呼ばれている。

2025年7月には、猪苗代湖と周辺地域の計1万960ヘクタールがラムサール条約に登録された。
地理と形成
福島県のほぼ中央に位置し、面積は103.24平方キロメートルで福島県最大、全国でも琵琶湖、霞ケ浦、サロマ湖に次いで第4位の大きさを誇る。湖面の標高は514メートルであり、磐梯朝日国立公園に属している。

第四紀以降の断層運動や、約9万年前頃および約4万2千年前頃の火砕流堆積物によって盆地排水部がせき止められて湖盆地形が形成された。その後、日橋川による浸食を経て現在の水位と地形になったと考えられている。

水質の変化
かつては強い酸性を示していたが、2020年代初頭には水素イオン指数(pH)が6.8前後となり中性に近づいている。流入する酸性河川である長瀬川の水質変化や、火山活動、生活排水・産業排水の流入などがその要因として挙げられている。水質の中性化にともない、生態系や環境への影響についての調査や保全活動が進められている。
産業と利用
明治時代以降、安積疏水などの整備により郡山市周辺の農業用水や飲料水の供給源として重要な役割を果たしてきた。また、日橋川水系などを中心に数多くの水力発電所が建設され、近代の電力供給基盤を支えた歴史を持つ。

観光と文化
福島県を代表する観光地であり、キャンプやウォータースポーツなどが楽しめる。冬期にはコハクチョウなどの渡り鳥が飛来し、湖岸では「しぶき氷」が見られることでも知られる。

長浜からは遊覧船「はくちょう丸」や「かめ丸」が運航されており、観光客の足となっている。

よくある質問
猪苗代湖の面積はどれくらいですか?
面積は103.24平方キロメートルで、日本第4位の広さを持っています。
猪苗代湖が別名で何と呼ばれていますか?
湖水が澄んでいることから「天鏡湖」とも呼ばれています。
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参考文献
国土地理院「平成26年全国都道府県市区町村別面積調 湖沼面積」; 環境省「磐梯朝日国立公園 磐梯吾妻・猪苗代地域管理計画書」; 各種新聞報道および自治体資料