インド人の人口構成とディアスポラの動態

📌 主なポイント
- ✓国際連合人口基金(UNFPA)の2025年推計におけるインドの総人口は14億6,390万人である。
- ✓インド外務省の2025年1月推計によると、在外インド人・インド系住民の総数は3,435万6,193人である。
- ✓2011年の国勢調査に基づく宗教構成は、ヒンドゥー教が79.8%、イスラム教が14.2%などとなっている。
インド人(英: Indians)は、第一義的にはインド共和国の国籍を有する人々を指す。しかし、文脈によってはインドから国外へ移住した人々やその子孫など、インドに祖先的・文化的な起源を持つ広範な人々を指す場合もあり、国籍上のインド人と広義の「インド系」の人々は必ずしも一致しない。

インド国内の人口や社会構造は極めて多様であり、単一の民族や「人種」を意味する集団ではない。地域、言語、宗教、カースト、部族といった様々な共同体に基づく帰属意識が、インド国民としての帰属と重なり合っている。

法的な定義と市民権
法的な意味でのインド人は、インド憲法および1955年市民権法(Citizenship Act, 1955)によって規定されている。同法では、出生、血統、登録、帰化などの要件に基づく国籍取得や、放棄・終了・剥奪に関する規定が定められている。

また、インド政府は国外に居住するインド国民であるNRI(Non-Resident Indian)と、外国籍を持つインド系住民であるPIO(Person of Indian Origin)を区別している。外国籍保持者であるOCI(Overseas Citizen of India)制度の対象者も含まれるが、これらは二重国籍ではなく、インド国内での選挙権等は持たない。
人口規模と多様性
国際連合人口基金(UNFPA)の2025年推計によると、インドの総人口は14億6,390万人に達している。国内では言語や宗教の多様性が顕著であり、2011年の国勢調査に基づくと、人口構成はヒンドゥー教徒が約79.8%、イスラム教徒が約14.2%を占めるなど多宗教社会を形成している。言語面でも憲法で認められた複数の主要言語が存在し、単一の共通母語は存在しない。
インド系ディアスポラの形成
インド亜大陸からの人口移動の歴史は長く、19世紀から20世紀初頭にかけての契約労働移民の派遣が、モーリシャスやカリブ海地域、南アフリカなどの初期のインド系社会の形成につながった。第二次世界大戦後にはイギリスへの労働移民が増加し、1960年代以降は北米への専門職・学生の移住、1970年代以降は湾岸諸国への労働移住が拡大した。
インド外務省の2025年1月時点の推計では、在外インド人・インド系住民(NRIとPIOの合計)の総数は約3,435万人となっており、居住国としてはアメリカ合衆国、アラブ首長国連邦、カナダなどに多くの人口が分布している。
よくある質問
インド人とインド系住民の違いは何ですか?
在外インド人の人口はどれくらいですか?
インドの主な宗教構成はどうなっていますか?
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参考文献
- United Nations Population Fund (UNFPA). "India Population 2025". 2026年8月7日閲覧。
- インド外務省. "Indian Diaspora in Foreign Countries: Rajya Sabha Unstarred Question No. 3277". 2025年8月21日.
- Press Information Bureau, Government of India. "RGI releases Census 2011 data on Population by Religious Communities". 2015年8月25日.
- India Code, Ministry of Law and Justice. "The Citizenship Act, 1955". 2026年8月7日閲覧。