デザイン
インダストリアルデザイナーの役割と歴史
工業製品の意匠や設計、生産システムを手がけるインダストリアルデザイナーの概要、役割の変遷、および国内外の主なデザイナーについて解説します。
📌 主なポイント
- ✓インダストリアルデザイナーは工業製品の意匠や設計を手がける専門家である。
- ✓プロダクトデザイナーは工業デザインに加え家具やパッケージなども包括する概念として用いられる。
- ✓近年では製品の外観だけでなく素材開発や生産システム全体に関与するケースが増えている。
インダストリアルデザイナーとは、工業製品の外観や意匠をはじめ、機能や構造を含めたデザインを手がける専門家のことである。「工業デザイナー」とも称される。
概要と役割の変遷
狭義には、自動車、航空機、船舶、家電製品、医療機器、業務用機器といった工業製品の意匠を担当する専門家を指す。しかし、産業界に所属して産業に貢献するデザイナー全般を包括して捉える場合もある。また、工業デザインだけでなく家具やパッケージなどを含んだ製品デザイン全体を指す概念としてはプロダクトデザイナーという用語も用いられる。
かつては、大量生産される消費財の形状を次々と新しく見せることで消費のスピードを加速させる役割を担うこともあった。しかし近年では、環境問題の深刻化や産業のあり方の見直しに伴い、インダストリアルデザイナーの役割に変化が生じている。具体的な製品のデザインにとどまらず、素材の開発、設計への関与、さらには生産システム全体のデザインを手がける事例も見られる。
主なインダストリアルデザイナー
国内外で活動した主なデザイナーには以下のような人物が挙げられる。
- 日本: 榮久庵憲司、奥山清行、川崎和男、喜多俊之、深澤直人、山中俊治など
- ドイツ: ディーター・ラムス、ペーター・ベーレンス、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェなど
- イタリア: ジョルジェット・ジウジアーロ、エットレ・ソットサス、マルチェロ・ガンディーニなど
- フランス: フィリップ・スタルク、レイモンド・ローウィ、ジャン・プルーヴェなど
- イギリス: ジョナサン・アイブ、ジェームズ・ダイソンなど
- アメリカ合衆国: チャールズ・イームズ、ヘンリー・ドレイファス、ジョージ・ネルソンなど
よくある質問
インダストリアルデザイナーとは何ですか?
自動車、家電、医療機器などの工業製品の意匠やデザインを手がける専門家のことです。
プロダクトデザイナーとの違いは何ですか?
インダストリアルデザイナーが主に工業製品を対象とするのに対し、プロダクトデザイナーは家具やパッケージなど製品デザイン全般を包括する概念として使われます。
近年における役割の変化とは何ですか?
単なる製品の外観デザインだけでなく、環境問題への配慮や素材開発、生産システム全体のデザインに関与するようになっています。
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インダストリアルデザインプロダクトデザイン日本インダストリアルデザイナー協会グッドデザイン賞
参考文献
日本インダストリアルデザイナー協会関連資料および各種デザイン史に関する記録