地理・河川
胆沢川の概要と歴史的変遷

岩手県を流れる一級河川・胆沢川の地理、歴史、胆沢ダムや石淵ダムなどの河川施設、焼石連峰水源の森について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓胆沢川は岩手県奥州市および胆沢郡金ケ崎町を流れる北上川水系の一級河川である。
- ✓水源は奥羽山脈の焼石岳北麓であり、延長は28.7kmである。
- ✓1617年に後藤寿庵によって寿庵堰が築造され、胆沢扇状地の灌漑事業が行われた。
- ✓2013年に胆沢ダムが完成し、かつての石淵ダムは奥州湖に水没した。
胆沢川(いさわがわ)は、岩手県奥州市および胆沢郡金ケ崎町の境界を流れる、北上川水系北上川支流の一級河川である。

岩手県南西部に位置する奥羽山脈の焼石岳北麓に源を発し、奥州市北東部で北上川に合流する。流域には尿前川、永沢川、黒沢川などの支流がある。

歴史と灌漑
流域一帯は歴史的な舞台としても知られており、前九年の役においては安倍貞任一族が胆沢川を盾に戦ったとされる遺跡が各地に残されている。元和3年(1617年)には、後藤寿庵が胆沢川から引水して寿庵堰を築造し、胆沢扇状地の灌漑事業を成し遂げた。
近代以降は治水や水利用の総合的な開発が進められ、1953年(昭和28年)には上流部の奥州市胆沢若柳に石淵ダムが建設された。その後、2013年(平成25年)11月16日に胆沢ダムが完成し、石淵ダムは新設された胆沢ダムのダム湖である奥州湖の底に水没した。

焼石連峰水源の森
焼石岳山麓の東方に広がる森林地帯は栗駒国定公園の指定区域内に含まれており、林野庁によって「焼石連峰水源の森」として水源の森百選に選定されている。

この地域は日本海型と太平洋型のブナ林が移行する帯域にあたり、貴重な森林生態系が広がっている。地元のNPO組織である「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」などによる自然保護活動が行われている。
よくある質問
胆沢川の主な水源はどこですか?
奥羽山脈に位置する焼石岳の北麓に源を発しています。
胆沢川流域にある主要なダムは何ですか?
現在は胆沢ダムが主要な河川施設となっており、かつて存在した石淵ダムは胆沢ダムの完成に伴い水没しました。
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参考文献
林野庁 焼石連峰水源の森 / 胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会