出版・規格
国際標準図書番号(ISBN)の仕組みと歴史

世界中の書籍を識別する国際規格「ISBN(国際標準図書番号)」の歴史、10桁から13桁への移行、および日本における運用や構造について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓ISBNはInternational Standard Book Numberの略称であり、日本語では国際標準図書番号と呼ばれる。
- ✓1970年に国際標準化機構(ISO)によってISO 2108として採用された。
- ✓出版者記号の枯渇に対応するため、2007年1月1日から13桁の新規格(ISBN-13)へ完全に移行した。
- ✓日本における統括的な管理は、日本図書コード管理センターが担っている。
ISBN(International Standard Book Number)とは、世界中で発行される図書および資料を識別するために設けられた国際規格のコード番号システムである。日本語での漢訳名は「国際標準図書番号」と呼ばれる。
歴史的背景
1965年のコンピュータ普及に伴い、出版物の統一的な管理番号の必要性が高まったことを背景に、イギリスのW・H・スミス社のプロジェクトにおいてトリニティ・カレッジのゴードン・フォスターによってSBN(Standard Book Number)と呼ばれる書籍特定コードが開発された。これが翌年にイギリス国内で利用され始めた。
その後、国際的な規格としてのアルゴリズムが考案され、1970年に国際標準化機構(ISO)によってISO 2108として正式に採用された。
コードの構造と規格の変遷
ISBNは長年にわたり10桁のコード(ISBN-10)として運用されてきたが、英語圏を中心に発番可能な出版者記号の枯渇が懸念されるようになった。そのため、13桁の現行規格(ISBN-13)が制定され、2007年1月1日に完全施行された。
現行の13桁ISBN(ISBN-13)
現行の規格では、コードは通常5つのパートで構成される。先頭の接頭記号には主に「978」または「979」が使用される。
- 接頭記号:978 または 979
- グループ記号:国、地域、言語圏を示す(日本は「4」)
- 出版者記号:書籍を発行する出版社を特定する番号
- 発行番号:出版社が書籍ごとに割り振る番号
- チェックディジット:入力ミスなどを検知するための末尾の数字
チェックディジットの算出には、JANコードと同様に「モジュラス10 ウェイト3・1」のアルゴリズムが用いられる。
日本における運用
日本においては、1981年にISBNに関する国際的な枠組みに加盟し、1988年にはJIS X 0305としてJIS規格化された。日本国内における統括的な管理は、日本出版インフラセンターに所属する日本図書コード管理センターが担っている。現在では、ISBN、分類記号、価格コードを組み合わせた「日本図書コード」として広く活用されている。
よくある質問
ISBNとは何の略ですか?
International Standard Book Numberの略称であり、日本語では国際標準図書番号と呼ばれます。
ISBNはいつから13桁になったのですか?
出版者記号の枯渇に対応するため、2007年1月1日から完全施行された13桁の新規格へ移行しました。
日本のグループ記号は何番ですか?
日本を表すグループ記号は「4」です。
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国際標準逐次刊行物番号JANコード国際標準化機構日本出版インフラセンター
参考文献
ISO 2108 / 日本図書コード管理センター資料 / 『日本大百科全書』など