島(地理学)の定義と分類

📌 主なポイント
- ✓地理学上、島は大陸よりも小さい陸地と定義される。
- ✓国連海洋法条約では、島を「自然に形成され、高潮時にも水面上にある陸地」と定義している。
- ✓島は成因により大陸島、火山島、サンゴ礁島などに分類される。
- ✓島嶼生物学において、島は固有種が多く、外来種の影響を受けやすい生態系として知られる。
地理学において島(しま、英: island)とは、四方を水域(海洋や湖など)に囲まれた、大陸よりも小さな陸地を指します。一般的には大陸と区別され、その面積や形成過程によって多様な形態が存在します。
定義と国際法上の扱い
島の定義は文脈によって異なりますが、国際的な基準として頻繁に引用されるのが「海洋法に関する国際連合条約(国連海洋法条約)」第121条です。同条約では、島を「自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるもの」と定義しています。この定義は、領海や排他的経済水域(EEZ)を画定する際の法的根拠となります。
一方で、国土地理院などの国内機関では、地図作成や統計の目的から独自の基準を設けています。例えば、航空写真で確認できる陸地を対象とするなど、実務上の必要性に応じて定義が使い分けられています。
成因による分類
島はその形成過程(成因)によって、主に以下のカテゴリーに分類されます。
大陸島
大陸棚の上に位置し、かつて大陸の一部であったものが、海進や地殻変動によって切り離された島です。地質構造が大陸と類似していることが特徴で、グレートブリテン島や台湾島などがこれに該当します。
火山島と洋島
海洋底から直接海面に達している島を洋島と呼びます。その多くは火山活動によって形成されます。ホットスポット上に位置するハワイ諸島やアイスランド島が代表例です。また、プレートの沈み込み帯に沿って形成される列島は「島弧(弧状列島)」と呼ばれ、日本列島や千島列島などが含まれます。
サンゴ礁島
造礁サンゴの骨格が堆積して形成された島です。成長段階に応じて、裾礁(きょしょう)、堡礁(ほしょう)、環礁(かんしょう)へと分類されます。マリアナ諸島やマーシャル諸島など、太平洋の島々に多く見られる形態です。
生物相の特徴
島嶼生物学の観点から見ると、島は大陸から隔離されているため、独自の進化を遂げた固有種が多く存在します。一方で、外来種の侵入に対して脆弱であり、生態系が急激に変化するリスクも抱えています。特に洋島では、哺乳類や両生類を欠くなど、大陸とは異なる偏った生物相が形成されることが一般的です。
よくある質問
島と大陸の違いは何ですか?
島国とはどのような国を指しますか?
サンゴ礁島はどのように形成されますか?
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参考文献
- 国土地理院「国土の情報に関するQ&A」
- 嘉数啓「島嶼学ことはじめ(一)―島の定義・アプローチ・分類―」『島嶼研究』2014年
- 日本大百科全書(ニッポニカ)「島」の解説