地理・観光

厳島(宮島)の地理・歴史と観光の概要

厳島(宮島)の地理・歴史と観光の概要
瀬戸内海に浮かぶ安芸の宮島・厳島の地理、歴史、厳島神社や弥山などの見どころ、名称の由来や観光の現状について詳しく解説します。

📌 主なポイント

  • 厳島は瀬戸内海西部、広島湾の北西部に位置する広島県廿日市市の島である。
  • 島の中央部にある弥山は標高535メートルで、島の最高峰である。
  • 厳島神社および弥山原始林は1996年にユネスコの世界遺産に登録された。
  • 江戸時代中期以降、天橋立・松島と並ぶ「日本三景」の一つとして広く知られている。

厳島(いつくしま)は、広島県廿日市市宮島町に属する瀬戸内海西部・広島湾北西部の島である。

通称は安芸の宮島(あきのみやじま)、または単に宮島と呼ばれる。

古くから島そのものが自然崇拝の対象とされ、平安時代末期以降は厳島神社の発展とともに歴史の表舞台に登場した。

江戸時代中期には丹後国の天橋立、陸奥国の松島と並ぶ「日本三景」の一つに数えられる景勝地として広く知られ、日本屈指の参詣地・観光地として栄えた。

名称の由来と表記の変遷

「いつくしま」という地名は、心身のけがれを除き身を清めて神に仕えることを意味する「斎く(いつく)」と「島」の組み合わせに由来すると考えられている。

これは厳島神社の祭神であるイチキシマヒメの名に由来するか、あるいは同根語とされる。

一方、「みやじま」という呼称は「宮(神社)のある島」を意味し、平安時代末期の紀行文にも用例が見られるが、厳島合戦以降に芸能が盛んになったことや、江戸時代に広島藩が直轄地として管理体制を整えたことで広く定着した。

公的な測量を担う国土地理院では「厳島」の名称が用いられる一方、国有林や国立公園を管理する行政機関では「宮島」が使用されるなど、表記の併存は歴史的にも現代にも見られる特徴である。

地理と自然環境

広島湾の西端に位置し、本州との間にある幅の狭い水域は大野瀬戸と呼ばれている。

島内は平地が少なく、最高峰である弥山(標高535メートル)をはじめとする急峻な山々が連なっており、地質は主に花崗岩で構成されている。

島の全域および周辺海域は瀬戸内海国立公園の特別保護区域に含まれており、弥山の原始林は国の天然記念物に指定されている。

また、厳島神社および弥山原始林は1996年にユネスコの世界文化遺産に登録された。

観光と現代の動向

人口約1800人の島に対し、国内外から多くの観光客が訪れている。

海上に浮かぶ朱塗りの大鳥居や社殿で知られる厳島神社を中心に、弥山からの眺望や伝統的な町並みが観光資源となっている。

近年の観光客数の増加に伴うオーバーツーリズムへの対策として、廿日市市による「宮島訪問税」の導入など、地域住民の生活環境と観光振興の両立に向けた取り組みが進められている。

よくある質問

「厳島」と「宮島」の名称の違いは何ですか?
厳島は国土地理院の地図などで用いられる公式な島名であり、宮島は神社のある島に由来する通称や観光上の名称として広く使われてきたものです。歴史的にも両方の表記が併存しています。
厳島の最高峰の山の名前と標高はいくつですか?
島の最高峰は弥山(みせん)であり、標高は535メートルです。
厳島が世界遺産に登録されたのはいつですか?
厳島神社および弥山原始林は、1996年(平成8年)にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

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厳島神社日本三景瀬戸内海国立公園廿日市市

参考文献

  • 日本離島センター (2004) 『日本の島ガイド SHIMADAS(シマダス)』第2版.
  • 国土地理院「厳島の最高峰「弥山(みせん)」の標高値が変わります」(2005).
  • UNESCO World Heritage Centre 「Itsukushima Shinto Shrine」.