出版
岩波新書の歴史と概要
岩波書店が刊行する日本を代表する新書レーベル「岩波新書」の歴史、創刊の背景、各版の変遷について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓岩波新書は1938年11月20日に創刊された。
- ✓創刊時の編集担当は吉野源三郎であり、イギリスのペーパーバックを参考にして判型が決められた。
- ✓2014年9月に通算刊行点数が3,000点を突破した。
岩波新書(いわなみしんしょ)は、日本の出版社である岩波書店が刊行している新書シリーズである。古典を中心としていた岩波文庫に対し、書き下ろし作品による一般啓蒙書を廉価で提供することを目的として、1938年(昭和13年)11月20日に創刊された。この出版形態は「新書」というジャンルの草分けとなった。
歴史と変遷
創刊当時の編集部員であった吉野源三郎がイギリスのペーパーバックであるペリカン・ブックスを参考に判型を決定し、表紙の装幀は美学者・美術史学者の児島喜久雄が担当した。創刊当初の赤一色の表紙から始まり、戦時中の一時中断を経て、戦後には幾度かのリニューアルが行われている。
- 赤版(初代):1938年創刊。戦争による中断を挟み101点が刊行された。
- 青版:1949年4月に再出発し、1,000点が刊行された。
- 黄版:1977年5月に刊行が開始された。
- 新赤版:1988年1月に創刊50年を機に開始され、2006年3月までに1,000点が刊行された。
- 21世紀の教養新書(リニューアル):2006年4月以降、縦書きの書名配置などに装幀が改められ、現在に続いている。
2014年9月には、通算の刊行点数が3,000点を突破した。
特徴と装幀
判型は縦173mm、横105mmであり、その縦横比は約1対1.6476で黄金比に近い値となっている。表紙には長く親しまれたランプや風神の意匠が用いられ、時代の要請や新世紀の到来に合わせて装幀やカバーの仕様が適宜見直されてきた。
よくある質問
岩波新書はいつ創刊されましたか?
1938年(昭和13年)11月20日に創刊されました。
岩波新書の初代編集を担当したのは誰ですか?
当時の編集部員であった吉野源三郎が担当しました。
岩波新書の判型の特徴は何ですか?
サイズは縦173mm、横105mmであり、縦横比が黄金比に近い値になっています。
関連記事
岩波文庫岩波書店吉野源三郎新書
参考文献
『岩波書店七十年』岩波書店、1987年。産経新聞「【手帖】岩波新書、刊行3000点を突破」2014年9月28日。