地理
神通川:岐阜県と富山県を流れる一級河川

岐阜県から富山県へと流れる一級河川、神通川の概要。上流の宮川から富山湾へ至る流路や、歴史的な背景、流域の特徴について解説します。
📌 主なポイント
- ✓神通川は岐阜県と富山県を流れる一級河川である。
- ✓上流域は宮川と呼ばれ、富山県との県境付近で高原川と合流して神通川となる。
- ✓源流は岐阜県の川上岳(標高1,626m)である。
- ✓流域ではかつてイタイイタイ病が発生し、環境問題の歴史的教訓となっている。
神通川(じんづうがわ)は、岐阜県および富山県を流れる一級河川です。岐阜県高山市付近を源流とし、富山平野を貫流して富山湾へと注ぎます。河川法上の一級水系である神通川水系の本流であり、上流域は宮川(みやがわ)と呼ばれます。
地理と流路
神通川の源流は、岐阜県にある川上岳(標高1,626m)付近です。飛騨地方を北流する宮川として山間部を流れ、富山県との県境付近で高原川と合流した地点から「神通川」と名称を変えます。その後、富山市街地を通り、富山湾へと至ります。全長は約120kmに及び、流域面積は2,720km²です。
歴史と環境
神通川流域は古くから水害に悩まされてきた歴史があり、堤防の整備や河川改修が長年にわたり行われてきました。また、かつて流域では鉱山開発に起因するカドミウム汚染によるイタイイタイ病が発生し、深刻な公害問題となりました。その後、地域社会と行政の連携により、環境の回復と治水対策が進められてきました。
産業と文化
神通川の豊かな水は、流域の農業や産業を支えてきました。特に富山名物として知られる「ますのすし」は、神通川流域で獲れるサクラマスを利用した食文化が発展したものです。現在でも、河川の治水機能の強化や環境保全活動が継続的に行われています。
よくある質問
神通川と宮川の違いは何ですか?
同一の河川ですが、呼び名が異なります。岐阜県側の山間部を流れる上流域は「宮川」と呼ばれ、富山県に入り高原川と合流した後の下流域が「神通川」と呼ばれます。
神通川の河口はどこですか?
富山県富山市の富山湾に注いでいます。
神通川流域で発生した公害病とは何ですか?
鉱山からの排水に含まれるカドミウムが原因で発生した「イタイイタイ病」です。これは日本の四大公害病の一つとして知られています。
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参考文献
- 国土地理院『地名集日本 GAZETTEER OF JAPAN 2021』国土交通省国土地理院、2022年。
- 富山県『甦った豊かな水と大地 イタイイタイ病に学ぶ』。
- 国土交通省『神通川水系の流域及び河川の概要(案)』。
- 平凡社『日本歴史地名大系 16 富山県の地名』。