海洋地形学
海底の地形・海台の特徴と形成要因に関する解説
海台(かいたい)の定義、測深技術の発展による知見、および大陸性や火山性といった多様な成因と代表的な一覧について解説する海洋地形学の百科事典記事です。
📌 主なポイント
- ✓海台は、頂部が比較的平坦で広さが100km2以上、底部と頂部の比高が0.2km以上ある海底の隆起部である。
- ✓海台の成因は多様であり、海流による堆積阻害、断層による沈降、火成活動、環礁の沈水など様々である。
- ✓測深技術の発展により、海台の頂上部が必ずしも平坦ではないことが明らかになっている。
海台(かいたい、英: plateau)は、海底において頂部が比較的平坦で、その広さが100km2以上あり、底部と頂部の比高が0.2km以上ある隆起部を指す。周縁部は比較的急な斜面で限られる場合が多いが、緩斜面の場合も存在する。
測深技術と地形認識の変遷
かつては測深技術が未発達であり、十分な資料が得られなかった時代には、海台の頂上部は一様に平坦であると考えられていた。しかし、その後の測深技術の著しい発達により、必ずしも平坦ではない複雑な地形を持つものも発見されている。
海台の成因
海台の成因は多様であり、それぞれの形成プロセスには地殻変動や火成活動、堆積環境の変化などが深く関わっている。例えば、フロリダ沖のブレーク海台は付近の大陸棚より深い台地であり、海流が堆積を妨げた結果として形成されたとされている。また、ニュージーランド南方のキャンベル海台は断層運動による沈降の結果とされている。さらに、ヘス海台は海嶺三重点の再編成に伴って白亜紀初期に形成され、一部では火成活動と構造運動が白亜紀後期まで継続したことが知られている。オーストラリアとニューカレドニアの間にあるサンゴ海海台やベロナ海台のように、巨大な環礁が沈水したものとされている事例や、大陸性地塊が沈下したものも存在する。
海台の一覧
大陸性の海台
- キャンベル海台(南太平洋)
- チャレンジャー海台(南太平洋)
火山性の海台
- アグラス海台(南西インド洋)
- ブロークンリッジ海台(インド洋)
- カリブ・コロンビア海台(カリブ海)
- エクスマウス海台(インド洋)
- ヒクランギ海台(南西太平洋)
- ケルゲレン海台(インド洋)
- マニヒキ海台(南西太平洋)
- マスカリン海台(インド洋)
- ナチュラリスト海台(インド洋)
- オントンジャワ海台(南西太平洋)
- シャツキー海台(北太平洋)
- ベーリング海台(北大西洋)
- ランゲリア・テレーン(北東太平洋)
- イェルマク海台(北極海)
よくある質問
海台の定義とは何ですか?
頂部が比較的平坦で広さが100km2以上あり、底部と頂部の比高が0.2km以上ある海底の隆起部のことを指します。
海台の成因にはどのようなものがありますか?
海流による堆積の妨げ、断層による沈降、火成活動や構造運動、巨大環礁の沈水、大陸性地塊の沈下など多様な成因が存在します。
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参考文献
青木斌ほか 著、地学団体研究会 編『地球の水圏 : 海洋と陸水』東海大学出版会〈新版地学教育講座〉、1995年。ISBN 4-486-01310-7。