地球科学
海嶺:海底の地形とプレートテクトニクス

海嶺の定義、中央海嶺におけるプレート生成のメカニズム、および海洋底拡大説との関連について解説します。
📌 主なポイント
- ✓中央海嶺は、プレートが引き裂かれる場所で新しい海洋地殻が生成される大規模な海底山脈である。
- ✓海洋底拡大説は、海嶺の両側で見られる対称的な地磁気逆転の記録によって裏付けられている。
- ✓海嶺には中央海嶺のようなプレート境界のもののほか、ホットスポットや島弧の分裂によって形成されるものも含まれる。
海嶺(かいれい)とは、海洋底において細長く連なる山脈状の地形を指す用語です。この地形は、その成因や規模によって広義と狭義の二つの概念に分類されます。
海嶺の分類
広義の海嶺は、海底に存在する細長い山脈状の地形全般を指します。これには火山活動によって形成された海山列や、地殻変動に伴う隆起などが含まれます。一方、狭義の海嶺は「中央海嶺」と呼ばれ、プレートテクトニクスにおいて重要な役割を果たす大規模な海底山脈を指します。

中央海嶺とプレートの生成
中央海嶺は、海洋プレートが両側に引き裂かれる場所で形成されます。プレートが離れることで生じた地殻の割れ目に、直下のマントルが上昇し、断熱上昇による部分融解を経てマグマが発生します。このマグマが冷却・固結することで新しい海洋地殻とプレートが生成されます。大西洋中央海嶺などがその代表例です。

海洋底拡大説と地磁気
中央海嶺における海洋底の拡大は、地磁気の逆転記録によって証明されています。岩石中の磁鉄鉱は、生成時の地磁気の方向を保持する性質があります。海嶺の両側で岩石の磁気異常が対称的に分布していることは、海嶺を境界として海洋底が左右に拡大している強力な証拠とされています。

その他の海嶺
中央海嶺以外の海嶺には、背弧海盆の拡大に伴う分裂や、ホットスポット活動による海山列の形成など、多様な成因が存在します。これらは海洋地質学において、地域の地殻進化を解明するための重要な調査対象となっています。
よくある質問
中央海嶺と海嶺の違いは何ですか?
中央海嶺はプレートが生成される境界に位置する大規模な海底山脈を指す狭義の用語です。一方、海嶺は海底の細長い高まり全般を指す広義の用語であり、成因は多岐にわたります。
海洋底拡大はどのように確認されましたか?
海嶺の両側で岩石の磁気異常が対称的に分布していることが観測され、これが地磁気の逆転と結びつくことで、海嶺から海洋底が拡大している証拠として確認されました。
中央海嶺ではどのような活動が起きていますか?
プレートが引き裂かれることでマントルが上昇し、火山活動を伴うマグマの供給によって新しい海洋地殻が形成されています。
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プレートテクトニクス海洋地質学海溝ホットスポット地磁気
参考文献
- 跡部治「海底地名の決定」『地学雑誌』第84巻第1号、東京地学協会、41-45頁、doi:10.5026/jgeography.84.41
- Scientific Party of cruise SO-65 of F.S. Sonne: “Active Pitcairn hotspot found” (1990).
- Gunn Interactive: “Pacific Oceanic Island OIBS”.
- Oregon State University: “Volcanoes - Hawaii and Yellowstone”.