気象学

快晴(気象現象)

快晴(気象現象)
気象学における「快晴」の定義、気象庁の観測体制の変化、および天気予報での扱いについて解説します。

📌 主なポイント

  • 気象庁の定義では、雲量が1割以下の状態を快晴とする。
  • 降水や視程障害がある場合は、雲量が少なくても快晴とはみなされない。
  • 2019年2月以降、気象庁の観測所では機械観測への移行に伴い「快晴」の区分が廃止された。

快晴(かいせい)とは、空に雲がほとんどない状態を指す気象用語である。一般的には雲が全くない状態を指すが、気象学的な観測においては明確な定義が定められている。

北アルプス小蓮華山から望む快晴の空
北アルプス小蓮華山から望む快晴の空(2006年8月5日撮影)

気象庁における定義

世界気象機関(WMO)の規定に基づき、日本の気象庁が定める観測上の定義では、空全体に対する雲の占める割合(雲量)が1割以下の状態を「快晴」とする。これに対し、雲量が2割以上8割以下の場合は「晴」と分類される。

ただし、雲量が1割以下であっても、降水や雷、霧、煙などによる視程障害現象が観測される場合は「快晴」とはみなされない。なお、天気予報における用語としては「快晴」という区分は用いられず、すべて「晴」として扱われる。

日本式の快晴の天気記号
日本式の快晴の天気記号

観測体制の変更

かつて気象庁の観測所では職員による目視観測が行われていたが、2019年2月以降、順次自動気象観測装置による機械観測へと移行した。この変更に伴い、機械観測へ切り替えられた観測所では「晴」と「快晴」の区別が廃止され、一律して「晴」として発表されるようになった。これは、機械による自動判別では上層雲の有無などを正確に判別することが困難であったためである。

よくある質問

「快晴」と「晴」の違いは何ですか?
気象庁の観測上の定義では、雲量が1割以下であれば「快晴」、2割から8割であれば「晴」と分類されます。
なぜ天気予報で「快晴」という言葉が使われないのですか?
天気予報の予報用語では「快晴」という区分を設けず、すべて「晴」として発表するためです。
現在、気象庁で「快晴」は観測されていますか?
2019年2月からの機械観測への移行に伴い、観測所での「快晴」の区分は廃止され、一律して「晴」として扱われています。

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参考文献

  • 気象庁「気象観測の手引き」1998年9月、pp.58-60
  • 気象庁「予報用語 天気」2015年7月
  • 東京新聞「消えた『快晴』 目視から機械観測へ」2020年4月3日閲覧
  • 朝日新聞デジタル「天気の『快晴』がなくなった 『歴史的転換』迎えた観測」2020年4月3日閲覧