垣根の構造と文化的背景:国内外の生垣や竹垣の歴史

📌 主なポイント
- ✓垣根は、敷地や庭などの区画を分けるために設けられる囲いの総称である。
- ✓日本庭園では、用途や意匠に応じて建仁寺垣や四ツ目垣などの竹垣や生垣が使い分けられる。
- ✓欧州の英語圏では、農地や牧草地の境界としてサンザシなどの若木や枝を編んだ生垣(hedge)が発展した。
垣根(かきね)とは、敷地や庭などの区画を明確にし、外部との境界を設けるための囲いである。竹を用いて編んだり組んだりする竹垣や、樹木を列状に植栽する生垣など、地域や用途によって多様な形態が存在する。また、金網を用いた金網垣もあり、洋風庭園などでは植物を絡ませて利用されることもある。
日本における垣根の形式
日本国内の住宅外周においては、コンクリート塀や板塀のほか、土塀、煉瓦塀、石垣などが用いられてきた。これら敷地全体を囲む外構とは別に、日本庭園の内部において空間を区切るために「内垣」が設けられることもある。
板塀には、板の張り方によって竪張り、横張り、目透し、敷目張り、大和張りといった多様な種類が確認される。
さらに、竹を用いた竹垣には、視界を完全に遮る不透過性のものと、視界や光を通す透過性のものが存在する。視界を遮るものとしては建仁寺垣、大徳寺垣、大津垣、御簾垣、竹穂垣などが挙げられる。一方、視界を遮らないものには光悦垣、金閣寺垣、四ツ目垣などが知られている。






欧州における生垣の役割と歴史
英語圏においては、畑地や牧草地、放牧場の境界を示すための生垣をhedgeあるいはhedgerowと呼ぶ。代表的な事例としてサンザシの若木を用いた生垣があり、横木を渡せる間隔で植え、若木を斜めに曲げて互いに絡め合わせたり、ハシバミの枝を編み合わせて強固な構造を作り上げてきた。
また、こうした生垣の近接地に自然生長したオーク、トネリコ、ニレ、コリヤナギ、ニワトコ、野生のリンゴやナシなどの樹木を組み合わせることで、さらに堅固な垣根が形成された。生垣の間に生える樹木は燃料源として活用される一方、垣根自体は狩猟の際に馬で飛び越えることが可能なよう、人間の肩程度の高さに刈り込まれて維持された。歴史的には、サンザシの生垣の生育を促すため、土手の下部に沿って排水溝が掘られることが通例であり、土手の上に生垣が設置されることも多かった。
よくある質問
垣根とはどのようなものですか?
日本の竹垣にはどのような種類がありますか?
欧州の生垣にはどのような特徴がありますか?
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参考文献
三谷康之「英語英文学の背景:英国の田園」『成城文藝』第110号、成城大学文芸学部、1985年。